2013年 03月 14日
記録映画のメタデーターの基礎資料は?
昨年末から、配信映画の資料を見直しているが、しかし何をもとにすればいいのか。戸惑っている。
映像中の表記はまちまち、タイトル,製作、企画会社のみのことも少なくない。同じ会社内でも、製作時期、スタッフによって表記に温度差がある。
また会社によっては製作時のパンフレット等の紙資料の保存されていないことも少なくない。
音楽のように作品を登録する団体がないことも、大きな障害である。記録映画では、映文連、公益社団法人映像文化製作者連盟があり、映文連データーベースが唯一のもの。
ここでは、「映文連では、1959年(昭和34年)からフイルムおよびビデオの作品登録制度をおこなってきました。作品登録は会員・非会員を問わず、また制作年を問わず受け付けています。作品登録とは製作された映像の戸籍簿です。このデータは映像所在情報データベースの元となります。」と記載されている。
しかしこの登録には義務はなく、しかも登録は自主製作品は会員は500円、非会員は1000円。受注作品は1000円から2000円である。
登録項目にも問題があり、記録映画では大変重要な学術指導者、協力機関等が見当たらない。記録映画ではこれらの記載は最も大切とであると、ある製作者の言葉。また映画祭の受賞歴の項目もない。
先日来、メタデーター作成の参考資料として活用しているが、あまり利用されていないせいか、登録されていない作品、また住所等の修正もされていない。
先日もある製作者から、科学映像館サイトの資料が最も活用されているとの言葉をいただく。評価していただくのは嬉しいいが、責任も感じている。
来年度は、ウェブサイト「NPO法人科学映像館」の改造とともに各作品の資料をもう一度見直し、精度を高めたいと考えている。