久米さんの科学映像便り
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プロフィール
科学映像館理事長の久米さん。映像遺産を守り、生かすための日々!
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カテゴリ:活動報告( 170 )
科学映像館サイトトップページの写真冬版に
今年は事のほか雪が多い様です。サイトの写真も冬版に変更しました。
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by rijityoo | 2016-12-26 13:15 | 活動報告 | Comments(0)
過去30日の話題作トップ10
1.「追う一本釣りの漁師達-」 黒田プロダクション
2.「美しき国土 その生い立ち
3.「蒼い記憶」山岸豊吉製作委員会製作
4.「68の車輪」 東京シネマ1965年製作
5.「東日本大震災巨大津波」宮古市市役所職員2011年撮影
6.「伝承の技と心 越前打刃物」越前打刃物協同組合製作
7.「日章丸」 東京シネマ1963年製作
8.「赤道直下の一本釣り」(1984) 黒田プロダクション製作
9.「ザ・サカナマン」 製作:黒田プロダクション
10.「川崎重工業」東京シネマ製作
   視聴時間(分)     再生回数   推定広告収入 カッコ内は全配信映画に対する比率
1.77,299(15.90%)   6,592(3.80%)  $0.00 0.00%
2.56,964(4.30% )   4,850(2.80%)  $0.00 0.00%
3.55,297(4.20%)    5,029(2.90%)  $0.00 0.00%
4.44,675(3.40%)    5,356(3.10%)  $0.13 22%
5.36,923(2.80%)    7,347(4.20%)  $0.00 0.00%
6.31,669(2.40%)    3,549(2.00%)  $0.00 0.00%
7.23,736(1.80%)    4,093(2.40%)  $0.10 17%
8.20,700(1.60%)    2,137(1.20%)  $0.00 0.00%
9.20,063(1.50%)    854(0.50% )  $0.00 0.00%
10.19,675(1.50%)   1,750(1.00%)
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by rijityoo | 2016-12-26 07:23 | 活動報告 | Comments(0)
役目を果たした金冠や金床に入れ歯などお送りください
今日も貴重な贈り物、役目を終えた撤去冠が届きました。この贈り物がフィルム復元の大きな財源になります。皆様も使い終えた金管等があれば、下記までご一報ください。リサイクルの一環にもなり、フィルムを蘇らせ、未来遺産の財源になります。皆様のご厚情を。kumegawa@kagakueizo.org
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by rijityoo | 2016-12-24 17:00 | 活動報告 | Comments(0)
2016年の科学映像館の活動報告
2016年NPO法人科学映像館を支える会活動報告

1.配信映画と利用状況
1.1 配信映画数と内容
本年配信した映画は53作品(予定を含む)であります。その主な作品は
(1)「アメリカ占領下の日本」4編
(2)折茂肇監修 シネサイエンス製作、骨の科学映画4作品
(3)「生きものは動く-微小管の機能-(フルHD)」2作品
(4)外務省企画、古賀プロダクシオン製作「子供の四季」など7作品
(5)黒田プロダクシオン製作「ザ・サカナマン-一漁師キャメラマンの現状報告-」など7作品
(7)京都在住中山冨美子氏製作8mm映画7作品、これらの作品は中山氏のご家族が立命館大学寄贈した560作品中の7作品で、今後も予算の許す限り順次デジタル化、配信予定
(8)ウェル ドレッサーをつくる 製作:日本洋服技術者協会実行委員会 撮影:東京シネマ つくる人:関根秀吉 着る人:藤原義江 

  1.2 再生回数と活用状況
    本年度は197万回再生(昨年度の1.2倍、内You Tubeは164万回)再生され、創設以来の総延べ再生回数は900万回を超えていると思います。また配信映画は高評価が978件、低評価が14件でした。チャネル登録者が9、000人です。その中にはNASA宇宙センター、マイクロソフト等も。

ちなみに本年トップ10作品と再生回数は以下の通りです。
「東日本大震災巨大津波」宮古市市役所職員2011年撮影214267
「68の車輪」 東京シネマ1965年製作78,603
「美しき国土 その生い立ち」54,778
「蒼い記憶」山岸豊吉製作委員会製作48,835
「伝承の技と心 越前打刃物」越前打刃物協同組合製作  35,184
「日本誕生」日映科学映画製作所製作52,261
「つばめを動かすひとたち 」日映科学映画製作所1954年製作32,635
「沖縄730 道の記録」シネマ沖縄1977年製作33,168
「雪に挑む」日映科学映画製作所1961年製作19,217
「原子力発電の夜明け」東京シネマ1966年製作13,989

    TV の2次使用:「テレビ朝日夕方のニュウス」など10回
    2016,7年中学および高校電子教科書で3作品
    大学高専用教科書の使用
   
1.3使用者層について
(1)性別と年齢
男性が87%、女性が13%
13~17 18~2425~3435~4445~54 55~64 65 歳以上
女性7.30%3.90%8.90%24%21%25%9.60%7.50%
男性93%1.40%5.30%13%28%31%13%8.70%

(2) 端末 
PC,48%  携帯,29% タブレット,16% TV,5.6%
    補足
    今年も著作権処理には手こずりました。本とか音楽の様に著作権が整備されておらず、また著作権者自身、各自が勝手に解釈、これが映画の保管や公表の邪魔になっていることも多い。ひいては当館の活動にも影響があります。映画を守るべき著作権も時により映画を死蔵化に追いやる一因に。

2. 国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)事業
この作業は元館長長尾真氏のご英断で2011年に始まり、著作権処理問題および納品に関する事務処理で2013年3月に第1回の納品を行いました。今年3月までに延9回、313作品を納品しました。納品作品は国立国会図書館4施設での館内閲覧とデータベース検索が可能になり、またこれらの映画は館外からも閲覧出来ると画期的なものになりました。その間、図書館長に4回。文化庁次長と文化部長に3回お会いする機会もありました。


3. 第13回「情報プロフェッシナル」シンポジユウムで発表
当シンポは12月1,2日科学振興機構東京本部別館で開催。主催は国立研究解発法人科学振興機構と一般社団法人情報科学技術協会
後援は国立国会図書館等9学会又は協会
アーカイブセクシオン
a.「アナログ映像遺産の保存と活用―デジタルル・アーカイブ「科学映像館」の成果」 久米川 正好
b.「デジタルアーカイブの継続性と必 要性について」 東京芸術大学嘉村 哲郎
c. 「日本空襲の記憶と記録」 元NHK宮本 聖二

4.4Kデジタル化の検討
4K デジタル復元も可能な時代となり、東京光音の発表会に参加、その内容を見てきました。8mmから35mmまのフィルムのスキャンニングが可能であり、8mmフィルムにも想定外の情報が保存されているにはびっくり。4Kで復元した結果、映像の臨場感と立体感が。貴重なアナログ素材の保管には不可欠と考えらえますが、現状では2次使用の場面がなく、特に当館での使用できる可能性はないようです。そして現状では、SDの約16倍と値段であり、35mmネガ30分では約120万円とのことであり、当分は・・・。

5.広報活動
配信映画作品集と「情報プロフェショナル」シンポ予行集より冊子を作成し、関係者への配布
ブログ、FB久米川正好とFB科学映像館などのSNSにより科学映像館活動を周知
日本経済新聞大阪本社論説委員の取材を受け、来年一月に「鋭角広角」欄で掲載予定

6.運営費
本年度は一般寄付金(1,240,000円)、TFMAプロジェクト寄付金(2,765,876円)と国立国会図書館作業費(494,544円)によりまかなわれました。ご賛同いただいた皆様に感謝します。なお会計報告は2017年3月末に行う予定です。
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by rijityoo | 2016-12-15 16:42 | 活動報告 | Comments(0)
配信映画の延再生時間と回数
以下の資料は配信映画の延再生時間(分)と再生回数、カッコ内は全体に対する割合

「東日本大震災巨大津波」宮古市市役所職員3,013,738 (10%)438,985 (10%)
「68の車輪」 東京シネマ1965年製作2,833,557 (9.6%)315,292 (7.2%)
「美しき国土 その生い立ち1,301,138 (4.4%)118,432 (2.7%)
「日本誕生」日映科学映画製作所製作1,287,888 (4.3%)249,576 (5.7%)
「蒼い記憶」山岸豊吉製作委員会製作1,005,169 (3.4%)106,734 (2.4%)
「YS-11 ~新しい日本の翼~」849,641 (2.9%)92,480 (2.1%)
「伝承の技と心 越前打刃物」越前打刃物協同組合製作 797,369 (2.7%)82,137 (1.9%)
「つばめを動かすひとたち 」日映科学映画製作所 730,210 (2.5%)92,328 (2.1%)
「雪に挑む」日映科学映画製作所1961年製作695,352 (2.3%)74,456 (1.7%)
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by rijityoo | 2016-12-13 07:01 | 活動報告 | Comments(0)
映画の著作権に関する私見
2004年から貴重な記録映画をデジタル復元し、ウエブで無料配信し、共有化と未来遺産にと活動した来ました。NPO法人サイト「科学映像館」で840作品を配信、800万回を超えて再生され、ご覧いただいています。また配信映画はいろんな分野で、例えば教育、企業研修、博物館や学会の企画展などでも活用されてきました。昨年度から、中学校の電子教科書などにも採用。さらにTV番組では頻繁使用されています。しかしながら、デジタル復元した作品の公開はまだまだの感がしています。例えばある博物館では、自社の作品公開の動きがありますが、3年たっても実現しない。その原因は何でしょうか。本当にこの世界は理解しずらいことが多すぎ、それが当館活動のネックにもなっています。

一つは著作権の問題が他の分野、例えば著作物や音楽のようにすっきりしていないことでしょう。著作権法によれば、映画は総合芸術のため、製作会社または製作者に帰属すると記載されています。関係者のヒアリングでも映画の著作権は製作会社にあるとの結論。しかし、制作時の企画社との契約等々によりそれぞれの事情があり、そこで両者からの配信許諾となると大変。一番困ることは公的な団体、教育委員会、博物館などの企画作品は仮に製作会社が承諾しても、いまだかってOKされたことはない。税金で製作された作品は積極的に公開すべきでしょう。TTPが発効すれば申告すれば著作権違反がとか,こんな論議ばかりが表面になっている現状は・・。

そこで結論ですが、作品は著作権者と使用者との話し合いのもと、できる限り公開すべきであり、また著作権者は作品を保管する義務があるとおもいます。大手管理会社はデジタル化もしないで使用料金10,000円/秒とは・・・。そして映画製作の原点に帰り、何のために映画を制作したのか、関係者は考えてほしいい。
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by rijityoo | 2016-12-12 09:26 | 活動報告 | Comments(0)
最近1カ月の話題作トップ10
1.「美しき国土 その生い立ち」東京シネマ製作
2.「ナブラ -赤道直下にカツオを追う一本釣りの漁師達-」黒田プロダクシオン製作
3.「東日本大震災巨大津波」宮古市市役所職員2011年撮影
4.「蒼い記憶」山岸豊吉製作委員会製作
5.「68の車輪」 東京シネマ1965年製作
6.「伝承の技と心 越前打刃物」越前打刃物協同組合製作
7.「日本誕生」日映科学映画製作所製作
8.「沖縄730 道の記録」シネマ沖縄1977年製作
9.「原子力発電の夜明け」 東京シネマ製作 1966年
10.「雪に挑む」日映科学映画製作所1961年製作
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by rijityoo | 2016-12-11 23:21 | 活動報告 | Comments(0)
科学映像館活動の運営費
科学映像館は2007年から貴重なアナログ映画をデジタル復元、保管するとともに無料でインターネット配信をしてきた。この活動は作品を提供したいただいた著作権者のご英断とともに、これを運営面で支えていただいた多くの方の賛同者によるものであり、大いに感謝している。
この活動に要する主な運営費であるが、主たるものはデジタル化の費用、ちなみに最近配信した「日本の若い人」28分では、35mmからのデジタル化費が70,000円、クリーニング代が10,000円その他17,000円で計97,000円である。その他、さーばーのレンタル料とデータのエンコード代等々で一作品の配信までの費用は12-13万円を要する。
これらの費用はこれまで当館会員費、個人のご寄付、企業賛助金と各種助成金によったものである。皆様のご厚意に感謝する。昨年末から、新たに役目を果たした義歯等のご寄付「TFMAプロジェクト」を歯科医院の先生にお願いしている。現在71名の歯医者さんにご協力いただいき、多額の寄付をいただいている。
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さらにと多くの先生にご協力をお願いしているが、皆様のお知り合いでこの活動にご賛同いただける先生がおられればご紹介いただきたい。また皆様が役目を果たした義歯等をお持ちであれば、ぜひご寄付をお願いしたい。ご一報いただくか、下記住所までお送りいただければ、契約している回収会社に委託,精製換金され、当館へ。多くの映像遺産を未来遺産への運動にご協力ください。
川越市霞が関東3-1-16 NPO法人科学映像館を支える会まで。
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by rijityoo | 2016-12-10 09:57 | 活動報告 | Comments(0)
東京文映7作品が届き、デジタル化へ
東京文映の7作品が東京光音に届き、デジタル化へ。
・バイオテクノロジーの現状 ①~⑤ 呼吸循環
・下水道・水管理とプランクトン
・ニューメディアアナトミー 消化器系の発生
・油と正しく付き合うために/・喫煙・飲酒・薬物の害
・生きている皮ふ 大自然のハーモニー 角化の不思議
・生きている皮ふ PART Ⅱ
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by rijityoo | 2016-12-07 07:12 | 活動報告 | Comments(0)
第13回情報プロフェッショナルで発表
2004年から取り組んだ科学映像館について発表。ある人曰く、この仕事を主として一人でとビックリされる。以下は当日の予稿集である。

アナログ記録映像遺産の保存と活用
デジタル・アーカイブ「科学映像館」の成果

○久米川正好1)
NPO法人科学映像館を支える会1)
〒350-1103 埼玉県川越市霞が関東3-1-16
Tel: 049-31-2563
E-mail: kumegawa@kagakueizo.org


Preservation and Use of Documentary Film Heritages: Activities of the Science Film Museum
KUMEGAWA Masayoshi 1)
Sciene Film Museseum (incorporated NPO)1)
Kasumigasekihigashi,Kawagoeshi,Saitama ,Japan 350-1103
E-mail: kumegawa@kagakueizo.org

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発表概要
アナログ時代のフィルムは、劣化、散逸、死蔵化の一途を辿っている。発表者らは2007年4月1日に「NPO科学映像館を支える会」を設立し、アナログ時代の記録映画をデジタル化し、800本以上の作品を「科学映像館」サイトから提供している。当法人設立の背景とその目的、および記録映画の10年間に亘る発掘・収集、保管とWebによる共有化の成果について報告する。またその間に生起した様々な課題、特にフィルムの劣化と資料の散逸、著作権問題および4Kデジタル復元の可能性について述べる。

【キーワード】
NPO法人科学映像館を支える会,記録映像遺産,発掘・収集,デジタル復元,4Kデジタル復元,保管,Webによる配信,著作権




1.はじめに
映画の歴史は19世紀末に遡るが、日本にもカメラが輸入され短編記録映画の製作が始まった。1930年代になると、映画の技法は科学や産業と結びつき、数々の作品を世に送り出した。「黒い太陽」は1936年の皆既日食を望遠レンズと同時撮影で記録、学術的にも高い評価を得た。また「蝉の一生(1936年)」をはじめとする、十字屋映画部製作にかかる「理科教育映画体系」24作品は、教育映画の原点にもなっている[1]。
しかし、時代の経過とともにそれらの作品を見る機会は少なくなり、フィルムの劣化や管理不十分による散逸などで、貴重な資料である記録映画はその使命を果たすことなく消え失せようとしている。これは大変残念なことで、また危惧されるべき問題である。
そこで、私達は2007年4月1日「NPO法人科学映像館を支える会」を設立し、貴重な作品を発掘・収集し、高度な技術でデジタル復元、保管して、そのデータをWebにより国内外に広く提供しようと活動してきた。

2.方法
2.1 映像素材の収集と配信許諾
記録映画作品の収集は主として著作権者である製作会社と話し合い、提供された素材をデジタル復元企業株式会社東京光音[2] へ持ち込んで映像専用のフィルムリワインダーを使用し、手動で巻き取りながらフィルムの種類、劣化度、製作年、内容、損傷の程度等を調べてもらい、デジタル化の可能性とデジタル化のレベル、標準(SD)かハイビジョン(HD)かを決め、著作権者と正式な契約書を交わしている。
2.2 フィルム素材のデジタル復元
フィルム素材の修復とデジタル復元は、高度な技術を要するため、私達は「株式会社東京光音」にその業務を委託してきた。同社では古いフィルム素材のカビや汚れの洗浄を手作業で行ったのち、同社が開発した特殊な機器によって機械的な洗浄を行う。そして素材の目壊れや変形を専門スタッフの手作業により修復する。そののち、フィルムはCintel社のMillennium IIを用いてデジタル復元している。その後、取り残したゴミや汚れを機械的に一コマ、一コマ除去・修復、最後に色彩・濃度補正を行ってやっとデジタル復元の完了である。
2.3 デジタル復元映像のWeb配信

(Microsoft Windows Server 2008 R2)に格納した。そのサーバーはハードデイスク容量2TB(RAID1)、メモリ8GB、回線容量100Mbps帯域保証である。映像データ格納時、作品提供者の言葉とご寄付いただいた方への感謝を巻頭に付し、さらに盗作防止のため著作権者名と科学映像館を画面に添付している。
配信形式はMicrosoft Silverlight html5 videoタグで配信はSDでは画面サイズ:640×480ピクセル、ビットレート:1Mbps、HDでは画面サイズ:1280×720ピクセル、ビットレート:3Mbpsである。2012年4月から携帯・スマホなどでの視聴も可能にした。


2.4 配信作品資料Webサイトに記載
当会は創設以来、毎週少なくとも一作品を「NPO法人科学映像館を支える会」のWebサイト「科学映像館」[4] により無料配信してきた。いわば週刊「NPO法人科学映像館」の刊行である。その際、単なる映像配信だけではなく、精度の高いメタデータ(製作者、企画者、製作年度、尺寸、指導者、協力者、受賞歴およびスタッフ)をWebサイトに掲載した。

3.結果
3.1 配信映画数及び閲覧状況
2007年5月1日に35mmネガフィルムからHDデジタル複元した「生命誕生」(写真1)を配信して以来、毎週少なくとも1作品をWebで無料公開してきた。2007年9月10日現在、配信映画は827作品である(表1)。
発足時は、生命科学作品を中心に配信してきたが、提供される作品に限度もあり、その後徐々にジャンルを広た。
当館配信映画の再生回数も図1のように順次増加して9月10日までの総再生回数は800万回を超えている。
3.2 配信映画の活用実績
当館配信映画は小中学校、高校、大学・大学院の教材として活用されている。その他、学会、研究会、映画祭と博物館の企画にDVDを提供。2018年度中学校社会の電子教科書に2作品を提供、さらに2019年度高校化学電子教科書に1作品が使用される予定である。
また当館は日本で初めてデジタル化した313作品とともにそのメタデータを国立国会図書館に納品して国立国会デジタルコレクションに登録し、これらの作品は館内閲覧とデータベース検索を可能にした。さらに当館の配信映画はiTunseUでも利用可能となっている。
その他の実績は表2のとおりである。

4.考察
4.1 映像素材と資料の発掘・収集の壁
4.1.1映像素材と資料の管理
アナログ時記録映画を製作した会社はすでに閉鎖または営業停止し、住所すら不明のことも多く、映像素材と資料に関する情報が至って少なく、記録映画の発掘・収集の大きな障害になっている。当館発足当初は一作、一作の掘り起こしの毎日であった。またフィルムが恒温・恒湿下の好条件で保管されているケースは稀で、高温・多湿の日本でフィルは退色、劣化し、いい状態の素材は意外と少なかった。さらに簡易ビデオ化でマスターフィルムが廃棄されていたことも多々あった。
記録映画素材の一部(約1万作品)は東京国立近代美術館附属フィルムセンターで国有財産として保管されている。しかし、その作品に関する情報も少なく、また搬出前にフィルム素材のチェックも出来ないため、センター保管作品のデジタル復元には限度があった。また保管されている作品の使用には時間と搬出時に多額の費用も課題である。
4.1.2 著作権に関して
著作権法では、映画の著作権は特例を除けば製作会社に帰属すると記されている。しかし製作会社、企画会社や博物館から著作権を理由に配信が断わられることも少なくなかった。
ある博物館では16mmで撮影した60点の映像素材が無編集で放置されているが、著作権および肖像権を理由に、提供されることもなかった。
4.2 4Kデジタル復元について
数年前から放送映像関係では、4Kと言うフォーマットが話題になってきた。4Kデジタル復元が現実味を帯び、東京光音では新機種を導入し各種フィルムの4Kデジタル復元を検討している。その結果、8mmや9.5mmフィルのSD化では見えなかった部分が見事に復元できている。
4.3 運営費についての課題
35mmネガフィルムのデジタル復元にはSDで1分2,500円、HDはその4倍、さらに4Kではその4倍とも言われている。しかもデジタル復元した作品は二次使用されることは少なく、ビジネスモデルに乗らないことである。したがって私達はこれまで個人の寄付と企業の協賛および助成金によってまかなってきた。しかし映画は文化財ではなく、助成金にフィルムのデジタル化と保存を応募できる項目がないため、助成金の応募にも限度がある。

5.おわりに
「NPO法人科学映像館支える会」は発足以来827作品を配信し、のべ800万回以上閲覧され、教育研修用途をはじめ、メディア向け映像にも活用されてきた。「科学映像館」はインターネット映像アーカイブという評価も得ている。しかしながら、単一のNPO法人の活動では予算や情報収集など運用面において貴重な映画の発掘・収集、保管などに限度があることは否めない。そこで今後、然るべき行政機関により組織的かつ効果的に保管、共有化される機構が確立され、これらを通じて貴重な映像が未来遺産として後世に送り届けられる日が来ることを強く期待するものである。

6. 参考資料
[1] 佐藤忠雄編著. シリーズ日本のドキュメンタリー5 資料編. 岩波書店, 2010
[2] 株式会社東京光音/ http://koon.co.jp
[3] 株式会社メディアイメージ. http://www.mi-j.com
[4]科学映像館. http://www.kagakueizo.org
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by rijityoo | 2016-12-05 08:33 | 活動報告 | Comments(0)