2008年 12月 25日
耕地放棄地対策に援助費が来年度予算に
来年度予算が昨日、麻生さんの記者会見で明らかに。その中に、耕地放棄地対策援助費として207億円が盛り込まれる。日本の放棄地は、先日も触れたように約40万ヘクタール、大阪府とほぼ同じ面積。毎年増加すれど減ることはない。大変憂慮すべきこと。
今週から、骨の健康づくり委員会サイトで掲載を始めた「はなの村」便りは、耕地放棄地に取り組んでいるグループの広報誌である。また科学映像館で配信中の「みんなでやろう小さな農業」はその活動記録。事務局長の藤本氏らは、農水産省に耕地放棄地対策の陳情を根気よく続け、やっと農水産省に第三者委員会の設置と来年度予算に対策援助費が盛り込まれたとのこと。この対策費が、敏速かつ有効に活用されることを期待する。
藤本氏らは約15年前にこの活動を開始、苦難の連続であったとのこと。現在は全国各地に同様の活動が展開され始めているようである。国の繁栄はまず土地である。最近の食料需給率が40%以下。海外に食料を頼りすぎたこと。しかしこれは、最近始まったことではなく、1970年代からのようである。とうもろこし、オレンジの輸入に始まる。農業国、アメリカからの食料輸入である。
そして国の繁栄は人材である。ここにも日本には大きな歪みが。人は物ではない、経営者は、直近の利益のみにあくせくし、簡単に大切な人材を使い捨てる。今後の人材なくして、会社の未来はないかも。