2008年 12月 26日
「68の車輪」、7,000人が鑑賞
下記の表は、「68の車輪」を配信してからの視聴者数と時間数である。
2007年11月 1,920人 379時間
12 391 89
2008年 01 760 155
02 369 81
03 455 104
04 299 79
05 499 101
06 956 215
07 266 61
08 448 95
09 183 45
10 218 47
11 296 64
12 101 25
合計 7,156 1,540
配信184編の総視聴者数が約4万人。この7千人の視聴者数は、2位以下と桁違い。
300トンの変圧器を常磐線とトラックで運ぶ記録映画が、なんでこんなに多くの方の共感を得たのか?秀作であるの1語に尽きるが、配信以来の出来事を振り返ってみたい。
東京シネマ新社の岡田代表から、DVDが昨年の春、送られる。生命科学映画の配信をとの考えもあり、多くの作品中、最後に配信したのがこの作品、昨年の11月2日のこと。当日500人の視聴者数にびっくり。みの電子さんの情報により、この映画が、2チャネルで紹介されたとのこと。これが、大きな切っ掛けになったことは、間違いない。
この映画を盗作、ニコニコ動画に配信され、さらに火をつけたようである。しかし、この心無き行動は、明らかに版権侵害であり、やってはならないこと。配信の取り消しとともに、科学映像館では、映像にロゴを貼り付けるといった非常処置を行う。版権を保護し、映画提供者を守ることに踏み切る。しかし、このロゴは原画本来の姿を阻害し、鑑賞者のさまたげとなる。配信映像は共用の資料であることを自覚し、責任を守った行動を願う。
しかし、以後も上記の表のごとく、多数の鑑賞者が。「68の車輪」は科学映像館活動に、とてつもないエネルギーをもたらし、10月以前の10倍の視聴者となる。
この映画の撮影者である春日氏自身から、制作の全貌も明らかとなる。この映画の撮影は、両者の打ち合わせはほとんどなく進行。しかも第一カメラマンが事故のため、2日目から、第2カメラマンの春日氏が急遽撮影を。
例えば、常磐線の踏み切りの撮影では、最終から始発電車の限られた時間内での撮影。とこらが、撮影に入ると電源がカットされ、関係者がライトを急遽、持ち運ぶ様子が、ビルからの遠景像に。
運転者と撮影者の葛藤、しかし両者は次第にお互い立場を理解し、、協力の姿勢が芽生え、あの迫真の映像となり、作品は完成。これぞ、まさに記録映画である。そして撮影を見守る多くの人たちのほほえましい光景も。正月休みもう一度、是非ゆっくりと、この映画をご覧いただきたい。多くのことを得られることが出来るのでは。