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久米さんの科学映像便り

視聴者数、4万人


  昨年5月配信を開始以来の延べ視聴者数が12月27日、40,022人。12月は昨年と同様に、鑑賞者が少なく、予定より数日遅く、4万人に。多数の方にご覧いただき感謝。

  1950年前後から、多数の科学映画が制作され、世界的に高く評価された作品も多い。しかし、映像遺産の管理が不十分で、散逸。組織的に保管されているとは言いがたい。また一般の方が、これらの映画を観る機会も少ない。したがって科学映像館の配信映画で、これらの映画を始めてご覧になった方も多いのでは。

   一部のフィルムは近代美術館附属フィルムセンターで保存されている 。しかし他の場所での保存は難しく、劣化の一途を。北海道のあるNPO法人が岩波映画の作品、千数百編と数十台の映写機を保存、時々上映会を行っていることを耳にする。

  しかし常勤スタッフもいなくて、フィルムの管理も充分ではないらしい。先日直接、電話するも、貸し出しは一切行わないとのご返事。貸し出しは、岩波映画と相談して欲しいとのこと。しかしこれらの映画は、すでに岩波とは関係ないものに。

  一方、2千本近くの岩波映画は、日立がデジタルアーカイブス化のため購入するも、その作品を活用することはなかった様子。しかも、最近、これらのフィルムは東京大学に寄贈され、記録映画保存センターが管理することになったとの新聞報道が。今後の活用を期待したい。

 またフィルムの保存状態もよくなく、セビヤ色に変色したり、傷ついた作品も少なくない。科学映像館で配信中の映像は、保存状態もよく、作品によっては、35mmフィルム原版から、修正、デジタル化し、配信しているので、高画質の映像をご覧いただいている。

  オーファンフィルムは5万本前後あると言われている。これらの貴重な記録映画が、消え去ろうとしているのが、現実であり、本当にもったいない。文化庁などによるデジタル化とウェブ上で配信。もっと、もっと映像遺産を保存し、活用してもよいのでは。

  しかしフィルム以上な問題が横たわっていると聞く。それはビデオである。最近の作品はビデオで制作、その保存期間は高々20年と言われている。垣根を越えた本格的な対策を望みたい。
by rijityoo | 2008-12-28 08:57 | Comments(0)

今なぜ、科学映像館か? その舞台裏を語ります。