2009年 07月 25日
映像のウェブ配信
松浦真也氏は、情報のウェブ配信についてブログで以下の様に記載している。
「インターネットの出現で、情報のありようが2つの面で変化した——そう私は考えている。
ひとつは同時性。あらゆる情報が瞬時に拡がり、共有されるようになった。
もうひとつが通時性。ネットに貯蔵された情報はすべて等価であり、どんなに古い情報も、埋もれてしまうということはなく、瞬時に引き出すことができる。」
映像の配信でも同様のことが考えられる。私どもの科学映像館は、通時性の映像配信、いわゆる映像アーカイブである。同時性の配信とことなり、通時性には諸種の問題がある。
まず貴重な資料の逸散である。そして、版権問題と日本の風土。したがって配信できる資料に限度がある。我々自身の努力も必要かもしれないが。今後、行政関係資料の開示と配信。そして、ネットライブラリー化を図り、限られた資料の有効な活用が求められている。