2009年 08月 06日
理事長便り(第1回)-科学映像館サイトとは
今週始めた理事長便りです。
理事長便り(第1回)-科学映像館サイトとは
NPO法人科学映像館も開設以来、2年が経過しましたが、まだまだの感があります。もっと多くの方に映像遺産を観てもらいたいのです。そこで今月から、理事長便りを新たに開設、NPO法人科学映像館(http://www.kagakueizo.org/)に関する情報をお伝えし、皆様のご理解が得られればと考えています。
科学映像館への思いは、科学映画の父と言われた小林米作氏(http://www.kagakueizo.org/2009/03/post-9.html)との出会いに始まります。1970年代後半のことです。折茂肇東大名誉教授、井上哲郎浜松大学名誉教授、遠藤浩良帝大名誉教授のご指導のもと、骨の科学映画の制作をお手伝いする機会に恵まれました。1年後に完成したのが「The Bone」です(http://www.kagakueizo.org/2009/04/post-149.html)。
骨の生きた営みを初めて細胞レベルで捉えた映像は、学問的にも、高く評価された作品です。後日、折茂先生は「世界で骨が生きていること始めてとらえた人」とご紹介いただきました(http://www.kagakueizo.org/2009/03/post-16.html)。
以来、貴重な科学映画を多くの方に観てもらいたい、保存したいと、考えて参りました。2004年、The Boneの制作時、お世話になった金子氏から、ウェブ上で映画を配信してみてはとの話があり、これぞ永年の夢がと。10数本の科学映画を、早速、「骨の健康づくり委員会サイト」で配信しました。しかし、配信には、諸種の問題があり、残念ながら大きな発展を見ることはありませんでした。
(http://www.hone-kenko.org/)
NPO法人科学映像館を立ち上げる大きな切っ掛けが起こりました。2006年夏、茅ヶ崎で行なわれた小林米作氏を偲ぶ会であります。当日、小林作品が上映された会場の雰囲気です。小林作品は現役であるとの実感が読み取れました。もう一点は、朝日新聞編集部の辻さんが「編集者の窓欄」で、(理化離れの今日、こんな立派な映像を使わぬ手はない)との記事への反応。翌日10数倍の視聴者が配信映画を鑑賞される。さらに東京シネマ新社代表岡田一男氏のひとこと。高画質でテレシネ化すると、フィルムでは得られなかった新しい情報がと。これらのことがNPO法人設立へと。そして翌年4月NPO法人科学映像館の誕生を見たわけです。その道のりについては次回に。
今週の配信映画は、[暮らしに役立つ熱帯植物]3-2です。この「熱帯の姿」は1975年、沖縄で開催された海洋博覧会後、開園した(財)海洋博覧記念公園管理財団が企画、日本シネセルが制作した全153作品の一部です。http://www.kagakueizo.org/2009/08/post-261.html
今後[熱帯・亜熱帯の公園と植物園」、[沖縄の亜熱帯・沖縄の自然と生活}約50作品が予定されています。ご期待下さい。
本日から総配信映画数をサイトのトップに添付しました。ご利用下さい。
皆様にお願いです。映画にご関心のある方に、この理事長便りをご転送いただき、輪をひろげていただければ幸いです。