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理事長便り(第4号8/15)―新しい作品を求めて(その1)


貴重な映画をお届けしようと、日々努力しているが、作品ごとにそれぞれの出会いと思い出がある。また多くの制作者との出会いも。発掘の裏話を加えた映画発掘物語、全3回を。

理事長便り(第4号8/15)―新しい作品を求めて(その1)

現在280作品を配信しているが、その内、東京シネマが54編、東京シネマ新社が29編、ヨネプロダクシオンが56編で、合計139編の作品を。科学映像館は、この三社の貴重な映画を元にスタート。配信のご承諾をいただいた岡田、大沼両代表に感謝。

これから新しい作品を求めてと考えたいた時、東北文化財映像研究所代表の阿部さんから、科学映像館活動に感動したとのメイルをいただく(http://www.isop.ne.jp/asapro/)。その後のやり取りから、所持しているDVDをご提供いただくことに。後日、送られてきたのが「昔の暮らし」、「昭和初期 9.5mm映画」などの5作品である。

「昭和初期 9.5mm映画」ごく一時期使用されていた撮影方法。Sight songでくわしくご紹介いただく(http://pub.ne.jp/Sightsong/?daily_id=20080721)。また映像の内容に地元の方が、詳しい説明を加えていただく(http://www.ougonrail.com/natukashi4.htm)。[昭和初期―9.5mm映画]は常に多くの方が共感。

一方、農業関係の作品は、旧金ヶ崎農協が企画したもので、制作を担当者の了解を得て配信へ。他のJA作品の了解は、残念ながら得られなかったが、制作者の山岸豊吉氏を「68の車輪」の撮影者春日友喜氏によってご紹介いただく。

山岸氏は山本薩夫監督、大竹しのぶ主演の「あー野麦峠」の制作者であったと聞きびっくり。後日、山岸氏から[怒りの大地]、[賀川豊彦の生涯]など数編のVHSが届く。山岸さんは、以前から、日本の農業問題に警鐘を鳴らされた方
(http://www.kagakueizo.org/2009/04/post-209.html)。

現在、長野県安曇野で奥様と有機農業民宿を。奥様、山岸昭枝さんは、1928年福岡県生まれ。夫とともに100羽の鶏を飼い、有機肥料・無農薬農業で自給自足の生活を始める。1992年より兄の中薗英助(作家、1993年読売文学賞、1995年大佛次郎賞を受賞)が主宰する同人「記録者の会」に入会。1992年『ちゃんめろの山里で』で第13回読売女性ヒューマンドキュメンタリー大賞カネボウスペシャル入賞、TVドラマ化。1998年3月『遥かなる山里の小さな話』(青春出版社)を出版。骨の健康づくり委員会サイトで「あきえの安曇野便り」として掲載中。http://www.hone-kenko.org/

時には貴重な映画が、運よく発掘されることも。その根本は人の輪、信頼と情熱かも。この続きは、新しい作品を求めて(その2)に。
by rijityoo | 2009-08-15 07:16 | Comments(0)