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今週木曜日配信予定の「はえ」の監督とは

日映科学映画製作所のご協力で中村麟子氏の作品を特集し、今後、配信を予定している。NPO法人科学映像館4年目の記念すべき4月1日に、中村麟子氏の作品をお送りできるのは、科学映像館活動に新たな1ページを加えられたと感無量である。配信許諾をいただいた(株)日映科学映画製作所に心から感謝したい。

中村監督作品の特集にあたり中村麟子監督をご紹介しておきたい。

「年譜
1917年 福岡県柳川市で、翻訳者の父と音楽教師の母との間に生まれる。
日本女子大学校進学のため上京。
1941年 日本女子大学校国文学部卒業
卒業後は東京文理科大学教育相談部や
財団法人小国民文化協会児童心理学研究所に在籍。
社団法人日本映画社教育映画部入社(戦後株式会社となる)
株式会社日本映画社が解散、日映科学映画製作所設立に加わる。
1952年 初の監督作品「せんたく」で文部大臣賞(シナリオ)、ブルーリボン賞、教育映画文化賞他
その他「真空の世界」「はえ」「文楽」「よみがえる金色堂」などで数々の賞を受賞。
1974年 視聴覚教育功労顕彰受賞。
1983年 映像文化製作者連盟より永年勤続者表彰。
2007年 40年に及ぶ科学放送授賞選考委員を退任。

2009年2月28日92歳で老衰の為亡くなれる。


日本初の女性監督として一生を綴った中村麟子監督、戦前に生まれ日本の目覚ましい高度経済成長期を生きた監督は日本の科学、教育映画の発展に貢献した。女性が男性に混じり仕事をするという考えがまだあまり浸透していない時代に、負けず嫌いの中村監督はそんな考えをもろともせず生き抜いた。そんな教育映画の基礎を築いた女性監督である中村麟子監督の世界。」(映蔵より。

中村作品としては、「しをひがり」を初演出。「よみがえる金色堂」で毎日映画コンクール教育文化映画賞を受賞。他の作品に「結核の生態」「五島列島の若者組」「真空の世界」「はえ」など多数。
by rijityoo | 2010-03-28 07:47 | Comments(0)