2010年 12月 08日
伝承館(2)地方病の撲滅には、百十五年もの歳月が
明治十三年から、地方病撲滅のための取り組みが始まりました。この地方病は、宮入貝という巻貝につく寄生虫が原因である事が分かりました。山梨県では宮入貝を採取したり、薬剤や火による駆除を繰り返し実施しました。
また宮入貝が速い水流では生息できない性質を利用して、コンクリート水路の整備も進めました。こうした地道な対策で日本住血吸虫は減少。平成七年、山梨県は「感染した宮入貝が発見できないこと」や「昭和54年から新たな感染者がいないこと」を見て終息宣言出しました。地方病との戦いは、百十五年もの歳月必要としたしたのです。
杉浦医院の前には、「地方病流行終息の碑」があります。碑の前には、撲滅にかかった歳月と同じ枚数の瓦が並んでいます。瓦は、杉浦医院の屋根瓦だったものです、
