2010年 12月 26日
遠藤先生のメイル「人類の名のもとに」で想ったこと。
「田圃の導水路の宮入貝を駆除すべく、米軍が指導して水に溶いた農薬を
用水路に注入しているところの画面で、その農薬の袋には「ペンタクロロフェノ
ール」と書いてありました。
これは、あまり毒性が強すぎて細胞を殺してしまうためか、発癌性こそ認め
られていないようですが、抗菌性や抗かび性はものすごく強いです。薬としては
後に水虫薬として軟膏が鳥居薬品から発売されました。でも、効くことは効くの
ですが、皮膚までただれてしまって大変な薬でした。
(中略)
ですから、宮入貝駆除作業に従事した農民の中には、この農薬による中毒
に苦しんだ人が居たかも知れませんね。
環境問題がかまびすしい現在、河川、湖沼、地下水といった環境水の化学
物質による汚染は今や世界的な大問題になっているので、甲府盆地のこのよう
な話は今ではとても考えられないことです。
その意味では、この映画は逆に環境問題の勉学の資料になるかもしれませ
んね。」