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「福島第一原発事故緊急ミニシンポジウム」について

このシンポじうウムに参加された帝京大学遠藤浩良名誉教授からのご報告。その要旨ををお送りします。


「遠藤浩良です。

  先にご紹介した日本科学者会議東京支部科学委員会が主催した「福島第
一原発事故問題緊急ミニシンポジウム」が本日開催されましたが、”ミニ”どこ
ろではなく、多数の一般市民を含めた参会者200名弱が熱く、しかし極めて冷
静に質疑を交わしながら、およそ3時間に及ぶ”大”シンポジウムになりました。

  政府や東京電力(株)を糾弾するようなエキセントリックな言葉や雰囲気は
全くなく、今起こっている事態を科学的に正確に理解し、我々が今どうすべきか
を考えようとする真摯な雰囲気が極めて印象的でした。

  第1シンポジストの舘野淳先生(核燃料化学がご専門の元中央大学教授)
による「福島第1原発事故―何が起きたのか、どう対処すべきか」の内容につ
いては、3月19日以来3月30日までに先生ご自身ががまとめられ、日本科
学者会議のHP( http://www.jsa.gr.jp/ )に連載しておられる

  http://www.jsa.gr.jp/pukiwiki/index.php?%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%
AF%CC%E4%C2%EA%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6

   福島原発問題について(科学者の眼)
                   ――科学者による原発事故の解説」

   に、詳しくそして分かり易く解説されています。皆さん、是非ともご一読下さい。」

          中略

  今回の東日本大震災の当日は東京も相当の ゆれ で、小生も帰宅難民に
なって職場に泊まり込まざるを得なくなり、翌朝も5時間くらいかけてやっと帰
宅できたという、傘寿の身にはこたえる始終でしたが、自宅への電話もメール
も通じず、まるで陸の孤島に居る思いの2日間でした。

  遠い昔を想い出すと、”停電しても電話だけは通じるとか、こんなにすべて
が駄目になることはなかったのになあ?” と思っていましたが、今日最後のお
話「東日本大震災・福島原発事故―ライフラインとしての通信はどうだったか」
の中で、「昔ダイアル式で黒い受話器だった時代の電話は、今のように100V
の家庭電源とはつながっておらず、局と家庭が直につながっていたので、停
電しても電話だけは切れなかったのだ」とか、「阪神大震災の時には通常の
電話が壊滅状態になっても携帯電話は通じて大活躍したのに、今回は携帯
電話までが不通になってしまったのは、その普及率が丸っきり違ったからで、
今回でも Twitter は普及がまだまだそれ程でもないので充分に使えた」とか
ということを伺いました。」

そして最後に

  「時代の進展に伴う日常生活における見かけの技術的進歩には実は大き
な問題が包含されているのですね。

  大いに勉強をした一日でした。それにしても事態はますます深刻さを増す
毎日なので、しっかりとデータを把握するよう努めましょう。」
by rijityoo | 2011-04-03 07:22 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)