2011年 04月 21日
武蔵 通さんからのメール(その2)
「ご無沙汰しております。ドラゴンレール大船渡線(観光情報の私設サイトの武藏です。お世話になっております。
「昭和初期9.5mm映画」と「昔の水澤映画」ではお世話になりました。水澤映画では、大変な反響があったようで、その動向は理事長様のブログでチェックさせて頂いておりました。
さて、「昭和初期9.5㎜映画」には、昭和8年大船渡線陸前高田駅開業映像があります。
すでにご存知のように、大船渡線は気仙沼駅~盛駅間で、この度の津波による被害のため運休しております。
中でも、陸前矢作駅~盛駅間は被害が甚大で、駅舎が流出したり、線路が路盤ごと流されたり、橋梁が流されたりと、復旧には年単位の時間が必要であり、相当の歳月がかかると言われております。このような、状況は他の三陸沿岸を走るt他の路線にも言えることです。
映像に出てくる『陸前高田駅』ですが、連日ニュースにもありますように、甚大な被害を受けまた、岩手県陸前高田市の中心部にあります。
今回、津波は街の中心部の奥まで高さ10メートルの勢いの状態で押し寄せ、壊滅的な被害を与え多くの死者も出し、文字どおり『街が一瞬にして消えた』状態となりました。
あの映像から80年近く経ち、あと2年ほどで80歳を迎えようとしていた陸前高田駅舎も、無惨にも、土台を残して無くなってしまいました。本当に悲しいことです。映像に残された、かの駅舎も、町並みも、今は見る影ありません。
ですが、私は「今だからこそ!」もう一度あの映像を皆さんに見てほしいと思っております。
理由は2つあります。
1つは、復旧の見通しの立たない大船渡線(一ノ関~気仙沼間は復旧済み)の1日も早い復旧を開業当時の映像から思いを一層強くしてもらう意味で。
2つ目は、映像に映っている当時の状況と現在の状況が少し似ているということです。
と言いますのも、実はこの開業した昭和8年12月から遡ること9ヶ月前の昭和8年3月にも「昭和三陸大津波」というのがありました。この時は、今回ほどの大津波ではなく、陸前高田駅周辺はあまり被害は無かったようですが、周囲の漁村や集落では壊滅的な被害を受けた処もあったそうです。
まさに、置かれている状況は今と似ていると思います。昭和の初めの不況、不作、食べていくのも厳しい時代に津波の被害。
辛く、厳しく、先行き不透明な時代に引かれた1本の鉄路に、人々はどんな希望を託したのでしょう。単なる移動の手段としてだけでなく、三陸経済、物流の促進、産業の活性化など、復興・創造への思いは様々だったことでしょう。きっと『希望の光』だったに違いありません。映像に映っている人々の表情に今こそ想いを馳せることができるのではないかと思います。
町の玄関口であり、顔でもある駅舎と鉄路を一日も早く再びよみがえらせることは、人々に大きな夢と希望を与えると思います。
私は、この『昭和初期9.5㎜映画』が人々が街の将来に夢と希望を抱く、復興の一筋の光になることを願っております。そういった意味で、この映像の役割は大きいと思います。
かなり、生意気なことを申し上げましたが、貴会におかれましても、今後とも引き続き、ご配信下さいますよう、地元民の一人としましても、お願い申し上げる次第です。
そして、地元、岩手県や宮城県を含む三陸の復興を祈念して、そして応援の意味を含めて、もう一度ご紹介頂ければ有り難く思います。
私も、この今だからこそ、もう一度、各報道機関などに紹介してみようと思います。
私も、また映像を見たいのですが、いかんせん、ネットワークがまだ遮断されている状態なので、映像も見ることができませんし、ホームページの更新作業もできません。したがって、3月からホームページの更新作業が停止していますことをお詫び申し上げます。
以上、大船渡線と地域の現状とお願いを書かせて頂きましたが、今後とも情報交換等できればと思っておりますので、よろしくお願い申しあげます。
久米川様はじめ、会の皆様のご活躍をお祈り申しあげます。
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追記:
この度の東日本大震災では、私自身、気仙沼市の自宅が被災し、現在、岩手県陸前高田市の実家におります。旧住所は、都市計画が持ち上がれば、移転せざるを得ない状況です。旧住所でも、郵便は現住所に転送扱いになります。携帯番号に変更はありません。
今回は携帯電話を使って書き込ませて頂いております」奥様のご祖父母さんが亡くなられたとのことです。ご冥福をお祈りします。