2011年 09月 07日
被災地の映画フィルムの修復と復元にあたって
新聞、テレビ等スチール写真の復元が紹介されているが、沼水にまみれた映画フィルム・ビデオテープも丁寧に作業すると、復元できる事を知っていただき次世代に思い出を遺せる。
今回、東京光音で扱った素材は一般の方からの以来で、家族の記録が主体であったが、なかには釜石市内での賑やか祭りの記録などもあり、釜石市内の貴重な映像もあったとのこと。
松本氏は復元した映像が残された家族にとって貴重であり、いかに大切かを以下の様にのべている。
ご両親を失った黒澤淳子さんが復元された映像を見ながら何ゆえ、明るく笑っていられるのだろうか?家族を記録した映像は、悲しみを一時でも忘れさせることのできる、限りない力を持っているのだと、あらためて認識した。試写を終えて帰り際に言った黒澤さんの一言が印象的であったと。
「今日のお通夜にこの映像を写し出して、みんなで笑ってあげよう」と。