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被災地の映画フィルムの修復と復元にあたって

盛岡市在住の黒澤淳子さんと石巻市在住の津田奈津子さんのご協力により2ヶ月間の期間限定でウェブ上で公開するにあたり、東京光音の松本所長からメッセージが届く。その一部をお伝えすると、

新聞、テレビ等スチール写真の復元が紹介されているが、沼水にまみれた映画フィルム・ビデオテープも丁寧に作業すると、復元できる事を知っていただき次世代に思い出を遺せる。

今回、東京光音で扱った素材は一般の方からの以来で、家族の記録が主体であったが、なかには釜石市内での賑やか祭りの記録などもあり、釜石市内の貴重な映像もあったとのこと。

松本氏は復元した映像が残された家族にとって貴重であり、いかに大切かを以下の様にのべている。

ご両親を失った黒澤淳子さんが復元された映像を見ながら何ゆえ、明るく笑っていられるのだろうか?家族を記録した映像は、悲しみを一時でも忘れさせることのできる、限りない力を持っているのだと、あらためて認識した。試写を終えて帰り際に言った黒澤さんの一言が印象的であったと。

「今日のお通夜にこの映像を写し出して、みんなで笑ってあげよう」と。
by rijityoo | 2011-09-07 23:29 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)