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再生回数の推移から4年半を振り返る(その5)

2007年から2008年にかけて発掘した,話題映画について触れておきたい。ナウマンゾウ発掘の記録映画である。旅館のご主人加藤さんが湖畔で見つけた臼歯から始まったナウマンゾウの発掘は、市民参加の事業で世界的にもまれなもの。現在も3年ごとに,湖水の水位が低くなった3月に行われている。親子3代の参加とか、これをきっかけにこの道に進んだ方もあると聞いている。


記録映画は鶴見大学歯学部後藤仁敏先生のご紹介と博物館の近藤さんのご尽力で以下の3作品が製作されていることが明らかとなり、発掘調査団の配信許諾が得られる。

その後の調べで「野尻湖発掘の記録 1973年」「野尻湖文化を求めて」の2作品は日本ビジアルコムニケーシオンセンターの川本博康氏により製作。春日友喜氏のご紹介もあり、3,4度の電話によってやっと配信の許諾が得られる。しかし映画の素材は手渡しとのことで、武蔵村山市の御宅まで東京光音の松本一正氏とお伺いする。デジタル復元後、プレイヤー持参し映像を見ていただく。その結果、信頼関係も生まれ、「東京のカワウ」など7作品が提供され配信中である。

その中には 「今こそ自由を!金大中氏らを救おう」とか
「核戦争3分前!横田基地は...いま」 など中々見ごたえのある作品も。


残りのもう一作 「野尻湖人を求めて 1987年 」は、八方手を尽くすも、制作会社名も明らかでなく、監督桑木 道生氏も既に他界されていることが明らかとなる。ナウマンゾウ博物館所蔵の16mmフィルムをデジタル復元して配信。後ほど録音を担当された監督の御子息桑木知ニしからお礼のお手紙をいただく。

3作品の配信は交渉を初めて5箇月後のことであり、当時の配信映画には各作品ごとにそれぞれの発掘物語がある。よき想い出ででもある。
by rijityoo | 2011-11-05 17:35 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)