2011年 12月 29日
2011年を振り返って
5月から国立国会図書館長長尾真氏、文化庁次長吉田大輔氏と各2度お会いし、記録映画の実態を聞いていただく機会が。映像アーカイブの整備を期待したい。
3月11日の大震災以後、昨年末から配信していた福島第一原子力発電所建設記録「黎明」と「福島の原子力」が脚光を浴びる。宣伝映画でもあり、配信の中止も考えたが、貴重な映像との声が大きく配信を続ける。
4,5月はテレビの報道番組に30回使用される。日映と相談の上、すべて無料で提供。再生回数が多く、みの電子産業のご厚意で原発映画のみ別サーバーに移し対応。4月再生回数10万回を超える。9月から海外からの問い合わせも相次ぐ。
7月年賀寄付金の助成金により、「教育映画の理科教育のための助成事業」を始める。配信映画から小中学生に適した映画を選定し、解説を加えて別カテゴリーに表示。川越、福井の子供会で上映。さらに徳島県美馬市の小中学校の授業で使用される。17回使用されたとのこと。
6月末応募した「映画の高齢者孤独防止のための支援事業」が採択され、東北関連映画のDVDボックスとプレーアーを送る事業を企画。年末年始にかけて200セットを地元のSEVE IWATEのご協力をにより宮古市、大槌町、盛岡市などの被災者に配布。すでに数件のお礼の手紙が届く。来年もこの活動を進めたいと思っている。
これらと並行して「よみみがる金色堂」の高画質のデジタル復元を山梨県科学映像館を支える会の支援により行い、中尊寺、平泉町、岩手県などに贈る。
その他、産業技術史研究会のセミナーで神戸へ、さらに22日NHKおはよう日本首都圏での放映、徳島新聞などに数社の取材、来室者も多くなり、多忙なしかし充実した1年でもあった。