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満5年を終えて(その2)

2004年配信を始めたころを振り返ってみると、受信環境も事務所のマンションにはブロードバンドもまだ導入されていないころで、自宅にはADSLもなく、スムースに映像が見えないことも。当時の配信料も、また高くて一作品数万円払った記憶が。さらに配信映画の提供者もなく、再生回数も一向に増えず、店じまいを考えたことも。

そこに一つの転機が訪れる。2006年の夏に、小林米作さんをしのぶ会が神奈川県茅ケ崎市で行われ、約200数十人の関係者が参加。

ここで小林さん製作した「生命誕生」、「膵臓の内分泌」と「THE Bone II」が上映される。参加者の絶賛と朝日新聞編集委員辻さんの「こんな素晴らしい映画を教育に使わないなんて」の記事。貴重な生命科学映画は、現在でも通用する貴重な資料であることを実感。そこでこれらの映画を守って、生かさねばと最出発へ。

2007年1月から、NPO法人科学映像館設立の準備にかかる。デジタル復元と画像サーバー管理会社の選定、作品の提供者との交渉、NPO法人の委員のお願いと定款の作成、科学映像館サイトの立ち上げ、第1回理事会開催と運営費などなどを2か月でクリアーして4月発足へ。関係者から驚きの声も!!

最初は東京シネマ、東京シネマ新社とヨネプロの作品を中心にスタート。代表作数編を選び、東京光音に35mmネガから、高画質のネガテレシネ化をお願いする。第1作「生命誕生」を配信したのが、2007年5月1日。しかし予想外の展開へ。30作品配信後も、生命科学映画のみでは、見てくれるひとは極めて少なく、2,3回再生の日も多く、数百回再生/月が6か月続く。
by rijityoo | 2012-04-10 12:41 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)