2012年 04月 14日
満5年を終えて(その10)
作品の一覧表と会社の概要が後日、届き、作品数も200を越え、その内容も科学、教育分野等の作品多く、大変魅力的である。社長の土屋祥吾氏にお会いし、科学映像館の活動などを説明し、作品の提供をお願いする。
かっては大手の製作会社であった、東京文映の土屋氏も80歳を越え、また目がお悪いとかで、最近はほとんど製作もなく、会社を近々閉鎖されるとのこと。
そこで東京光音に資料をご持参いただき、デジタル復元の作業行程を見て提供を納得される。自主制作でもあり、受賞作品である、日本住血吸虫製作の話を伺う。後日、「 地方病との斗い 第一部と第二部」 と「日本住血吸虫」 の3作品が提供され、デジタル復元し配信へと。
「この地方病は1904年 、岡山医学専門学校(現岡山大学)の桂田富士郎教授が、有病地の一つであった甲府盆地からネコを持ち帰り、その体内から吸虫を発見。日本住血吸虫と命名されたもので、1913年 には九州大学の宮入慶之助教授が中間宿主としてミヤイリガイを特定。感染ルートを解明される。
日本住血吸虫病は、1996年2月、最大の感染地帯であった甲府盆地の富士川水系流域の有病地を持つ山梨県が、日本住血吸虫病流行の終息を宣言し、115年の歴史にやっと幕が下りる。」
山梨県庄和町には、この原因解明と治療に当たられた杉浦健次、三郎親子の偉業を継承しようと、庄和町 風土伝承館 杉浦医院を開設している。我々の配信映が縁となり、伝承館館長の中野良夫氏との交流が始まる。
話は少し横道にそれたが、東京文映から、「振動の世界」など11作品が提供される。しかし土屋氏との間は(?)変な雰囲気となり、以後の提供は途絶えている。仲介者柴田氏の説得にかかわらず、改善の兆候は見えて来ないのは残念である。土屋氏はこれらの作品をもとに、あらたな作品の製作を企画しているとも。本日も、久しぶりにお電話で、現状を伝える。