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満5年を終えて(その19)

2010年の7月、徳島県美馬市教育委員会から文化祭での講演依頼が舞い込む。古里美馬市からのお話、大変光栄なことであり、お受けすることにした。今後の活動も考え「NPO法人科学映像館設立えの想い~映像遺産を守って,生かすために~」と題して、10月24日(日)午後2時から4時までの2時間,お話を。

当日、小・中学時代の同吸生24人と60数年ぶりの再会。また牧田美馬市長をはじめ文化祭会長佐藤一夫氏等多くの関係者とお会いする機会も。

会場は多目的の体育館で行われ、音響設備はあまりよくないのが気にかかる。しかし市長が最前列に着席され、約300名の方が、最後まで聞いてくださった。

用意したレジメに沿って、約2時間、科学映像館活動を始めた背景、その活動、今後について、そしてこの活動には多くの方との出会いとご協力が不可欠と話を進め、最後にフィルム時代の映画をお持ちの方がおられれば、ぜひご提供いただきたいと呼びかけて、何とか大役を果たすことが出来た。

この呼び掛けは、科学映像館に新たな活動の輪を広げることになる。その一人が、美馬市文化祭会長佐藤一夫氏との出会いである。佐藤氏は、徳島県土木部長を退職後、美馬市の文化協会長としてご活躍。お若いころから、同好会のメンバーと精力的に8mm映画を製作されていたとのこと。

後日10数作品が届き、早速、東京光音で、8mmフィルムを拝見。作品の内容,構成、控えめなナレイシオンも素晴らしく、東京光音の方もびっくりされるほど立派なもの。

フィルムの保存状態もよく、デジタル復元も可能であり、費用を含めてご返事を。最初、科学映像館で半額の負担を考えていたが、全額佐藤氏がお支払いただき、配信の許諾も,大変ありがたい。

後日お願しおいた映画の巻頭言に、以下の一文がよせられた。「40~50年前、わたくしが天塩をにかけてて撮り貯めた8mmフィルムはシステムの進化と、フィルムの劣化によって、その後、二度と日の目を見ることはなかった。ここに思わぬ幸運が訪れた。NPO法人科学映像館 久米川先生との出会いである。」と。

2度と見る機会はないだろうと思っておらrwた作品が蘇り、以上の様に大変感謝され、さらに10数編の作品をデジタル化へと。佐藤氏のDVDをご覧になった同好会の上原氏の作品もデジタル化を行い、大変満足されている。古里に思わぬお返しも出来た講演会となったのである。
by rijityoo | 2012-04-17 23:33 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)