2012年 04月 26日
徳島県美馬市の国見武男先生から(その1)
「2011年度 学校での活用状況を見ると,なんと言っても東日本大震災巨大津波にかかわる活用が目立つ。端的に言うと「地震」「津波」について理解させ,防災への意識を高めるために活用したと言える。子どもに「地震」や「津波」ってどんなものか?伝えようとしても なかなか伝わるものではない。ことばや文章そして写真で伝えることも可能であろうが,なかなかイメージとして伝えるのは容易なことではない。特に,小学校低学年ではなおさらである。現実に起こった津波を見せれば,容易に理解させることができるのではあろうが,それも容易なことではない。
東日本巨大地震巨大津波
しかし,記録された動画に説明を加えれば,より速く,イメージや理解を深めることが可能である。このことは,教室のなかで実験したり,再現したりなどで教えるのに無理があるものを理解させる方法としては代表的なものである。しかも,今回の東日本で起きた状況は,後世に伝え,今後の対応を考えさせる大きな教材とも考えられる。百聞は一見にしかず といわれるが「動画」はそれに最も近い伝達力を持っているものであり,その歴史も伝える貴重な資料でもあると受け止められる。
重清西小学校では「カブトムシの研究」が活用された。生活環境が変化して「カブトムシ」そのものが購入しないと入手できない時節。しかも継続的に観察するなどしての昆虫の生態を児童に指導するのも容易なことではないが,数少ない現物のカブトムシに連動させ,動画により児童により適切に理解を深めさせている。また,この小学校では「'つよい骨とよわい骨」も低学年で活用し,給食などに出てくる牛乳などの必要性を理解させ,好き嫌いな食生活の改善にも試みている。」
補足:重清西小学校は筆者が60数年に通った小学校