2012年 04月 27日
徳島県美馬市の国見武男先生から(その2)
ALS患者のまわりの人の思いを知り,ALS患者の思いを知る,そして「人工呼吸器を外してください」「生と死」をめぐる議論 ,「生きること」について考える。
人間の心をゆさぶり,人として考え深いものがある授業展開もされた。
三島中学校では「水車から電気へ」が活用された。生徒の感想文に「人の知恵って,すごいと思いました」「水車で電気を起こしていたとは知りませんでした」「原子力発電もいいのかもしれませんが,事故が起きれば大変だ。水力発電なども使えばいいのに」「江戸時代後期からは水車の活用がすごい」などの感想。電気の起きる様子だけでなく,ここでも歴史的な背景を感じた感想がみられ,映像館の動画の良さを感じた次第である。
そのほか学校行事で「ウォーキング - 正しい歩き方」を保護者に視聴してもらった。
「カルピスの誕生」を総合的な学習の時間で活用した。
美馬市地域雇用創造協議会で「和傘の里」を活用した。そして和傘作りが新しい年度にも引き続き行われている。など,うれしい報告もあった。
終わりに私なりの授業に生かす魅力について列挙してみると
1 教科等の授業で知識理解を深めるのに活用できる。
2 心をゆさぶる道徳教材として。
3 総合的な学習の時間などの疑似体験として。
4 感覚の指導の補助教材として。
5 言葉で表現しにくいことの伝達,事実の継承。
そして,どの作品も歴史的背景を持っており,文化継承としての価値がある。
しかも,簡単にネットで活用できるので,多くの方々に活用していただきたいものである。
活用1例 「理科」
生徒感想
私はあんな大きな地震を体験したことはないけれど,DVDで見ているだけでも怖くなりました。そして津波の恐ろしさを知りました。南海地震が起こると言われているので,そのときに向けていろいろ準備しておきたいです。
穴吹中学校 にて」
補足:以上の美馬市での活用は国見武男先生の映像の高い評価と、その活用に対する新発想により生まれたものである。多くの方が貴重な映像を幅広い視点に立って生かしてほしい。本日、福井市から香川先生が来室予定、新たな活用モデルが生まれる様である。とことん先生のモデルをお聞きしたいもの。