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「上伊那の郷地と祭り」の配信が長野日報で紹介される

行政・政治 : 上伊那の祭りや行事映像をネット配信 広域連合

時代の変遷で失われつつある上伊那地域の祭りや年中行事を映像で記録する上伊那広域連合の事業が進み、30作品の編集作業が10月で完了する予定だ。映像記録を収めたDVDを今年度中に上伊那の学校や図書館などに無料配布して郷土の伝統文化の学習に役立ててもらうほか、インターネットでの無料配信も始め、上伊那の魅力を広くアピールしていく。

 事業は俳人井上井月の愛好者でつくる井上井月顕彰会(事務局・伊那市)が受託し、2010~12年度で実施。08年から井月をテーマにした映画「ほかいびと」の制作と並行し、ハイビジョンカメラで撮影してきた。

 「山寺やきもち踊り」(伊那市)、「おさんやり」(箕輪町)、「上塩田のしし追い」(駒ケ根市)などを取り上げ、記録時間は300時間を超えた。1作品平均20分に編集し、祭りや行事の解説書・資料集も作る。

 ネット配信はNPO法人「科学映像館支える会」が提供するサービスを活用。5月30日から「かさんぼこ」(飯島町)、「神願様(じんがさま)」の2作品の配信を始めた。来年1~2月までに全作品の配信を始める予定。

 総事業費は約4800万円を見込み、全額を文化庁の補助金で賄う。

 映像を記録した「ほかいびと」監督の北村皆雄さん(69)は「東日本大震災後、被災地では生活再建より自分たちの祭りの復興を第一にした地域も多い。祭りは地域の団結に重要な役割を果たしている」と指摘。上伊那は、祭りなどのまとまった映像(動画)記録が少ないとし、今回の事業で「上伊那地域の文化の根っこを伝えたい」としている。



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by rijityoo | 2012-06-03 18:07 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)