2012年 06月 19日
圧巻!「よみがえる金色堂」
今から888年前、平安時代後期建立の中尊寺 金色堂。
奥州藤原氏 藤原の清衡が戦に命を絶った将兵達の菩提を弔い、人々の心の救いとし理想の極楽寺を建立。そして藤原の清衡・基衡・秀衡の3代のミイラ化した遺体も納められています。
創建以来はじめての解体修理が昭和37年から7年間に渡って行われた修理の記録映像です。
堂内に立つ4本の円柱は、蒔絵と螺鈿(らでん)で、宝相華(ほうそうげ)と仏像が現わされ、堂は内外ともに総金箔貼り。扉・壁・軒・床面に至るまで漆塗りの上に金箔を貼って仕上げられています。
昔の手法に従い復元しようとする執念、修復作業に取り組む職人の技に七年間を費やし蘇った金色堂は「お見事!」の一言に尽きます。そして12世紀の建築として優れた工芸技術作品は奥州藤原氏の財力と勢力の高さを知る事も出来ます。
華やかで煌びやかな金色堂。しかし儚く滅びた藤原の清衡の悲しい運命を伝え続ける金色堂でもある映像となっています。どうぞご覧下さい。(Y.Wakabayashi)
よみがえる金色堂