2012年 10月 14日
福井からモデル事業の報告書が届く
<新しい公共の場づくりモデル事業>
「昭和の科学・文化短編映画で高齢者と児童をつなぐ公民館活動」(春山公民館第3回)
平成24年10月 13日(土): 10:00 – 12:00
場所:春山公民館(福井市)
映画:「新幹線物語」
実験:「まさつのない装置で運動の実験」
<主催>
NPO法人ふくい科学学園:福井映画サークル: NPO法人バリアフリーシステム推進協会:福井県子どもNPOセンター:春山公民館(福井市):松本公民館(福井市):春江西公民館(坂井市)
<協力>
NPO科学映像館(映画DVD提供):「新幹線物語」
ストロボで等速運動を見るまさつの無い装置のしくみ
2
<映画:「新幹線物語」>
製作:日立インターメディックス、カジマビジョン (カラー10分)
企画:日立製作所
・1964年開業以来、より速く、快適で、安全な運行を目指して、新幹線は常に進化してきました。懐(なつ)かしい映像とともに、新幹線の歴史を紹介します。
日立製作所は1921年
蒸気機関車製造を始める輸送力を高めるために、蒸気機関車から電車へ1958年、政府が新幹線計画を発表.各車両にモターが取り付けられる強度を上げるため、張殻構造とする.最初の新幹線は、時速220km、
3
<実験:まさつのない装置で運動の実験>
<コロを使うとまさつ力が小さくなる>
・机の上に置いたアルミのブロックをそのまま引くのと、アルミ合金で軽量化,新幹線の車両を作っているところ.ダブルスキン構造で騒音(そうおん)を下げる.車内も快適 .スタートから3分間で時速270km.世界の注目、新幹線,昔の人のコロの利用
4
コロを使って引く場合の力を比較しましょう。大昔の人も重い物をはこぶとき、コロを利用していました。高速の新幹線も車を改良してまさつをできるだけ小さくしています。
<ピンポン球を使うとまさつ力が小さくなる>
・ピンポン球の数が多い場合、ピンポン球同士がこすれあって、抵抗が大きくなります(微小ビーズをまくときも、単位面積あたりのビーズの数があまり大きくならないようにましましょう)。 物体は3点(3つの球)で支えられれば十分なのです。
<微小ビーズを使うと、まさつがほとんどなくなる>
・微小ビーズの場合、少しかたむけたとしても、ビーズが表面にくっついて流れないことに注意しましょう。
・下の写真は微小ビーズの顕微鏡写真(40倍)です。球形であることに注目してください。球の直径は0.3mm程度です。ピンポン球を使い、まさつの無い装置の説明
1㎜微小ビーズ 微小ビーズがボールベアリングの
働きをする
微小ビーズの顕微鏡写真
アルミの ブロックをひっぱる
コロを使ってひっぱる
5
※注意:小さな虹ビーズが目や、口に入ってはいけないので、手でビーズにふれないように注意しましょう。ビーズが手についたら水で洗い流しましょう。
<速度と等速運動>
・速度は1秒間に進む距離で表します。 速い速度の場合は1秒間にうんと長い距離進みます。おそい速度のときは、1秒間に少し進みます。自動車や、電車の速度は、1時間に進む距離で表わします。つまり“時速”という表しかたをします。
・まさつのない装置を使って“等速運動(速度が一定)”を観察しましょう。
・微小ビーズを用いたビーズ板の上に大きなガラスシャーレをおき、それに50g程度を乗せておきます。下のビーズ板を急に水平に引いてみます。摩擦がないので中のシャーレに力が伝わることはなく、小さいシャーレは静止したままです。これを確かめてください。
・これらを“慣性の法則”といいます。力が働かなければ、物体は静止続ける
6
ビーズカーリングゲーム
・前回の冬季オリンピックでは、日本のカーリングは活躍し、日本でもカーリングスポーツが知られるようになりました。氷の表面はまさつが少ないので、このようなゲームができます。石でできた物体は底が平らで氷の面とのまさつが小さいです。
・微小ビーズを用いるまさつの無い装置をつかうと、このカーリングと良く似たゲームをす
ることができます。
・下の図があらわすように、プラスチックでできた箱の中に、微小ビーズをまきます。箱のはしに紙がはりつけてあり、その紙に同心円がいくつか描いてあります。反対側から、小さなガラスシャーレを指で打ち出します。紙の部分を進む間は、ほとんど同じ速度で動きますが、紙のところにくるとまさつがあるので、急に速度が落ちます。打ち出す速度と、打ち出す方向をうまくコントロールして、まとに入れるようにします。
・グループでゲームをするとき、1人が5回打ち出して、合計点を記録しましょう。
円の中心で止まったとき10点、その外が5点、さらにその外側では2点としましょう。
(これは変えてもよいです)。
・紙の上にビーズが運ばれビーズの数が多くなると、まさつが小さくなり、条件が変わります。時々ティッシュペーパーで紙の表面のビーズをはらいましょう。
<円運動>
・アクリル製の円形にそって、丸いガラスシャーレを動かします。
ビーズカーリングゲーム装置
7
ガラスシャーレは円形のかベからつねに円の中心方向の力(向心力)を受けて、円運動をします。ガラスシャーレの速度の方向は、つねに円の接線方向です。それを確認するために、円のある円周部分のみ切断したアクリルを使って実験しましょう。
・糸を使って中心にひく力を与え、ガラスシャーレを円運
動させます。そのために、最初糸をピントはって、ガラス
シャーレに接線方向の速度与えて下さい。
・下の写真は、ストロボ光源(ランンプが周期的に点滅)を使って、等速度で回転する円運動をとったものです。まさつが完全になければ、この円運動はいつまでも続くはずです。実際は、まさつがあるので回転速度は小さくなり、止まってしまいます。
モデル事業の内容