2012年 10月 31日
音風景 山梨 静岡全3話
制作:東京シネマ新社 企画:日本ビクター 1998年 カラー 25分33秒
①富士山麓、西湖畔の野鳥の森 7分25秒
富士山麓、西湖畔の野鳥の森は、富士山の北側、足和田村の青木ヶ原樹海の北部にあり、西湖や東海自然歩道のビューポイントである紅葉台などとともに自然景観に恵まれたところ。富士山の勇姿を間近に眺められ、特に鳥が多い。
平成4年(1992)に、この青木ヶ原樹海の一角に村営野鳥の森公園がオープンした。樹海の動植物を安心して観察できる場所として注目を集めている。
公園一帯は日本の自然百選や全国森林浴百選にも選定され、遊歩道やハイキングコースが整備されている。森林浴を楽しみながら、ヤマガラやコガラの声が、また青木ヶ原樹海の散策路ではホトトギス、ジュウイチ、ミソサザイなどの多種類の野鳥のさえずりを聞くことができる。原典はこちら
②遠州灘 海鳴・波小僧 7分30秒から
遠州灘とは、静岡県の太平洋につきでた御前崎から愛知県渥美半島の伊良湖岬に連なってひろがる海面のことである。
その一帯の波は、とても不思議な海鳴りを発する。とくに天候の変わり目のときなどには、普段の磯の潮騒とはまったく異なった一段と高い波音をたて、その音は古来から「波小僧」と愛称され、多くの人々に親しまれてきた。
「波小僧」は、発生源の方向位置を知ることにより、これからの天候を予知できるともいわれている。波音が東南に聞こえるときは「雨または風」、南西から聞こえるときは「晴れ」ということらしい。今でも、この海鳴りによる波音は、身近な天気予報として、遠州灘一帯に暮らす人々の生活に深く溶け込んでいる原典はこちら
③大井鉄道SL 15分08秒
南アルプス奥大井の麓、本川根町には、日本でも数少ないSLが走っている。金谷から千頭まで、1日に何回か走るSLの山々にこだまする排気管と汽笛の音は、人々の心をなごませるように心地よく、雄大で、この町の生活の一部として時計替わりにもなっている。
さらに、奥大井にはオオルリやアカショウビンなど森のノド自慢たちが多く、野鳥たちのさえずりとともに聞こえてくる汽笛の音は格別だ。
本川根町は、このようなSLの汽笛や野鳥のさえずりの音のほか、川のせせらぎ、吊り橋のきしみ、神楽など、音との関りが深い町である。音と戯れることをテーマにした「音戯の郷」(平成10年4月オープン予定)を建設中である。
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