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科学映像館物語 18~終わりに~

18回にわたって掲載してきたこの物語も、今回2012年の活動を紹介して一度幕を下ろしたいと思います。科学映像館の運営も本年度の4月1日で6年目に入る、一つの節目の年にもなります。そこで5周年記念として二つの事業を企画しました。その一つは5周年記念(配信500作品)作品の配信です。作品は雪にいどむを選定、HD化を行い配信しています。

もう一つは配信フォーマットの変更です。運営費の問題もあり、これまでWindows Media Playerのみで配信せざるを得ずMacintosh利用者には大変ご迷惑をお掛けしてきました。しかしスマートフォンの普及やその性能なども耳にするなかで、全端末に対応できるよう配信フォーマットを変更する必要性が高まってきました。そこで2012年3月末に種々検討し、4月1日からのフォーマット変更に踏み切りました。

みの電子産業株式会社は3月中旬に新社屋に移転したばかりで大変多忙な時期だったにもかかわらず、今回の配信フォーマット変更にあたって全面的協力していただきました。僅か5日間でフォーマット変更を行い、3月31日の夜(正確には4月1日午前0時40分)に無事変更作業が完了してMacintosh、スマートフォンを含め全端末での視聴が可能となったのです。

その効果は着実に表れており、視聴者のOS別内訳はWindows約70%、iOS約12%、Macintosh約8%、Android約6%、およびその他と多様なユーザーが科学映像館を訪れ、配信作品を視聴しています。今後Tablet PC等による利用も増加するものと思いますが、より多くの方に配信映画を楽しんでいただき科学映像を広く活用していただければと願っています。

最後に、2007年4月1日の「NPO法人科学映像館を支える会」発足以来、多くの方々に我々の活動を見守っていただきました。ここに改めて心から感謝申し上げます.

また映画製作会社には多くの貴重な科学映画をご提供いただき、デジタル配信についても許諾していただきました。作品のデジタル化にあたっては、株式会社東京光音が高度の技術と誠実さをもって担当され、また配信サーバーの管理を担当していただいた、みの電子産業株式会社には法人創設以来お願いしてきた様々な無理難題にも快く対応していただきました。以上の会社に感謝の意を表します。

「NPO法人科学映像館を支える会」の運営や、映像配信に係る費用については、多くの個人、企業からご支援をいただいております。これらの寄附金の他にも「独立行政法人福祉医療機構助成」、「赤い羽根『災害ボランティア・NPO活動サポート募金』助成金」、「埼玉県文化振興基金助成金」、「年賀寄附金配分による社会貢献事業助成」など多くの助成金による支援を受けております。これまでのご支援に改めて感謝申し上げます。

このほか多くの方から、まだ配信されていない科学映画などに関する情報をご提供いただくとともに、科学映像館ウェブサイト運営の技術面でのバックアップや励ましの言葉などもいただいております。これらは科学映像館の運営を続けていくにあたって本当に大きな励みになり、力となっております。科学映像館の運営を支援し応援してくださっている皆様に、改めて心からお礼の言葉を申し上げて、この科学映像館物語の幕を下ろしたいと思います。有難うございました。
by rijityoo | 2012-11-18 15:23 | 科学映像館物語(18) | Comments(0)