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久米さんの科学映像便り

退色したり、カビの生えたフィルムを捨てたことはありませんか?

映写機もなくなり、またフィルムも、退色したり、カビが生えたり、収縮して2度と見ることはできないので、フィルムを処分したことはありませんか。膜面に傷がついたフィルム以外はほぼ修復可能です。絶対捨てないでください。公的にも、私的にも貴重な映像があるはずです。

「フィルム素材の修復とデジタル復元は高度な技術を要するため,われわれはこれらの作業を日本で唯一の企業である東京光音に託してきました。この企業では,古いフィルム素材のカビや汚れの除去を手仕事で行ったのち,さらに機械的にクリーニングする。
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会社の倉庫に眠っているフィルムも。

そして素材の目壊れや変形を専門スタッフの手仕事によって修復したのち,フィルムは英国シンテル社のテレシネ装置を用いてデジタル復元される。その際,フィルム素材のダメージや,クリーニングで取りきれなかった汚れ・パラ(小さい傷)・ゴミを機械的に除去・修復する。より困難な部分については,手動操でコマごとに汚れなどを除去し,色・濃度補正を行って映像を復元する。フィルム修復の映像デジタル復元への挑戦をご覧ください。

しかし,フィルムの剥がれ,膜面の傷,膜内のカビなどの修復は不可能である。20分の映画から6か月かけて100コマを切り出し,デジタル復元したこともあったと聞く。
 
映像の色・濃度補正は一般的に,作品中の主演女優さんの顔色を基準にして行っている。しかし,担当者が日常目にしない顕微鏡像などの特殊な映像には,映画製作関係者の立ち会いによる色・濃度補正作業が必要である。筆者も自分が関係した骨の映画の補正に2度立ち会ったが,なかなかフィルム原版に近い映像の再現は厳しいと感じた。したがってこのような映像作品は,関係者が健在なうちにデジタル復元することが望ましい。

VHSなどの修復は大きな課題である。テープ自体の耐用年限は約30年であるとされている。また,未開封のビデオでも,湿気のためかカビで汚れていることがあった。そのため,貴重な作品を収めたビデオのデジタル化は緊急課題である。」情報管理9月号から
by rijityoo | 2012-11-30 22:46 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)

今なぜ、科学映像館か? その舞台裏を語ります。