2012年 12月 09日
運行側にスポットを当てた55年前の東海道線「つばめ」
制作:日映科学映画製作所 1954年 白黒 24分
<作品解説>
昭和29年(1954年)だから、ちょうど55年前の映画だ。
当時の日本で最速を誇った特急列車「つばめ」を、運転手をはじめ運行する側にスポットを当てて描いている。
まだ東海道線が全線電化されておらず、名古屋駅で電気機関車からSLへと牽引する機関車が交換される、その作業の模様などは見どころ。
新幹線で一気に、しかも速く大阪まで行ける現在。つばめからひかり、のぞみへの進化は、スピードアップと同時に省力化の歩みだったと言えるだろう。それは乗客にとっても、運行する側にとっても。そんなことを感じる作品である。
製作:加藤秀男 片田計一
演出:関川秀雄 苗田康夫
撮影:植松永吉 川村浩士
録音:片山幹男
照明:城戸博司
音楽:伊福部昭