2012年 12月 20日
皆様から寄せられた寄付金により4作品をデジタル化し、配信または仮配信しています。
今回その寄付金により、以下の4作品をデジタル化(303,000円)し、配信しております。ご覧いただければ幸いであります。
(1)生体内のガン細胞
制作:東京シネマ 企画:中外製薬株式会社
1961年 カラー 19分
<制作者の言葉>
ガン細胞が生体内でどの様にふえ、はびこるのか。生体内の変化を新しい方法ラビット・イヤー・チャンバー法とハムスターの口の中の頬袋を観察する方法によって映像化しました。
<監修>
吉田富三東京大学医学部教授
石館守三東京大学薬学部教授
<学術指導>
東京大学伝染病研究所
ラビット・イヤーチャンバー法指導
ウイリアム・バークレイ シカゴ大学医学部教授
<スタッフ>
製作:岡田桑三
脚本:吉見 泰
撮影監督:小林米作
演出:渡辺正巳
撮影:春日友喜
録音:片山幹男
音楽:松村慎三
ナレーション:篠田英之介
現像:東洋現像所
この作品は「科学映画復元・デジタル化基金」によりデジタル化、配信しています
(2)花と昆虫
制作:日映科学製作所 1957年 カラー 20分
<概略>
朝もやに霞む雑木林。やわらかい朝の光に誘われて、蛹から孵ったアゲハ蝶が翔を展げ、タンポポ、ケシ、チューリップの花が次々に咲き始める。
多くの植物と昆虫たちはお互いに助け合って生きている。自分が動くことのできない植物は美しい色や甘い蜜、高い香りなどで昆虫を誘っている。蜜標はそうしたしるしのひとつだ。
また、蜜の少ない花は、花粉を多く持っている。昆虫は、生命の糧の蜜や花をもらう代わりに、花粉をはこんで花の受精の仲立ちを果たしている。
平和な花園に演じられる虫と花とのやり取りから、私たちは自然の持つ巧みさ見ることができる。
<指導>
昆虫:千葉大学 野村健一 玉川大学 岡田一次
花:千葉大学 浅山英一
<スタッフ>
制作:石本統吉
脚本:岡野薫子
演出:奥山大六郎
撮影:後藤 淳
照明:鈴木忠一
音楽:飯田信夫
解説:宮田 輝
録音:大橋鉄矢
この作品は「科学映画復元・デジタル化基金」によりデジタル化、配信しています
(3)ピアノへの招待
制作:日映科学映画製作所 企画:日本楽器製造 1959年 26分
<作品概要>
アラスカや北海道から集められた木材を使って、一台のピアノが作られていく工程を映像化した秀作。
<スタッフ>
制作:石本統吉・片田計一
脚本:岡野薫子
演出:奥山大六朗
撮影:後藤淳
照明:鈴木忠一
音楽:矢代秋雄
録音:大橋鉄矢
現像:東洋現像所
<出演>
ピアノ:井内澄子
指揮:近衛秀麿
演奏:ABC交響楽団
<受賞歴>
文部大臣奨励賞
キネマ旬報短編第7位
教育映画祭特別賞
日本紹介映画コンクール通産大臣賞などを受賞
この作品は「科学映画復元・デジタル化基金」によりデジタル化、配信しています
(4)自然の声が聞こえる
制作:日映科学映画製作所 企画:環境庁 カラー 15分25秒
<概要>
那須国民休暇村(現:休暇村那須)の自然を舞台に、植物や生物の営みとその生命の息吹を描いて自然と人間の調和、共生の大切さを伝える作品。
休暇村の様々な自然の営みを、微速度撮影や顕微鏡撮影も交えながら鮮やかに切り取っている。言葉こそ発しない植物たちだが、視点を変えればそこには活き活きとした生命の脈動があり、植物の成長の様子はまさに生きる喜びを全身で表現しているかのよう。
普段の生活から離れ自然に分けいった人間たちは、植物や昆虫、微生物までもがお互いに生命の連鎖を繋ぎ合う自然を前に、「人間もまた生かされている存在である」ということに気付かされる。
この作品は「科学映画復元・デジタル化基金」によりデジタル化、配信しています