2013年 01月 29日
熊野三山の一つ、那智大社の扇祭として知られる例大祭の克明な記録である。
製作:東京シネマ新社 企画:伝統文化財記録保存会・下中記年財団EC日本アーカイブズ
1979年 33分
熊野三山の一つ、那智大社の扇祭として知られる例大祭の克明な記録である。7月9日の那智大滝注連縄の張り替え、11日の扇張り、扇神輿12基の組み立てが、紹介される。14日日の例大祭では礼殿での午前中の大和舞、田楽舞、田植舞の奉納、午後からの扇神輿の大社から旧参道を経て滝本の飛滝神社へ渡御を詳しく紹介している。途中の「伏し拝み」での「扇立て」のあと滝本では宮司ら神職が祭壇前に座り、烏帽子をかぶった二臈神職が点灯した2本の松明を持って「伏し拝み」まで使が走る。
一の使、二の使、三の使と繰り返した後に扇神輿が滝本に向かうと、出迎えは12 本の大松明に火を付けて石段を登る。同時に神職が光ヶ峯遥拝所に行って松明を供え、神饌を献納する。参道の石段では、扇神輿の清めとして大松明と扇神輿との双方200名がもみ合う。滝下に神輿が着くと儀式が行われ、舞が奉納されて火祭が終わる。その後は本社に戻り、還御祭を経て祭りは終了する。