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震災前は,よく聞こえてきていた雷岩の轟音に震災後、変化が

碁石海岸・雷岩
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製作:東京シネマ新社 企画:日本ビクター
1998 カラー 9分52秒
 
<コメント>
陸中海岸国立公園の中に位置する碁石海岸は、大船渡湾より突き出した末崎半島南端のリアス式海岸である。碁石海岸という呼び名の通り浜辺には碁石状の黒く平たい小石が、一面に敷き詰めたようにひろがっている。波で美しく磨かれた浜辺の石は実に印象的だ。
 
碁石浜からは遊歩道がめぐり、松林をぬけると、荒々しい豪快な風景が展開する乱曝谷に突き当たる。切り立った岩肌に洞門や洞穴があちこちに見られる。
ここで「ドーン」と、足が立ちすくむような巨大な音が響きわたる。カミナリにも似たこの音の発生源は眼下の雷岩だ。洞穴に押し寄せた波が空気を圧縮し、雷鳴のように轟いている。自然の成す悪戯といえようか。

しかし今回の巨大津波でこの海岸にも変化が起こったようである。
「大船渡市 雷岩の轟音は、震災前は,レストハウスの中に居ても聞こえてきていたのが、震災後は音が小さくなり、レストハウスの中まで聞こえてくることはなくなりました(実際、お話しを伺っている間に、それらしき音は全く聞こえてきませんでした)。津波の際に、洞穴の中に何らかの変化があったと考えられます。この音が小さくなったということは、地元新聞の記者にも伝え、記事になりました。また、碁石浜の波音も、石が波の中を泳ぐ距離が短くなってしまったのか、コロコロいう音が聞こえづらくなりました。でも、大浜の方は、今でも聞こえるはず。」とのこと、残念。
by rijityoo | 2013-03-27 23:42 | Comments(0)