人気ブログランキング | 話題のタグを見る

本日夕方旧教室員と会う予定

大学退任後、久々に教室員と会う予定。大学をやめて教室へ行ったことがなく、12年目の再開である。

人それぞれ、時々、顔を見せる前任者もいるようである。後任者が思う存分、腕を振るってもらえばと、今日教室に顔を見せていない。

退任後、学会にも参加していない。これも一つの考え方。そこで始めたのが社会活動、骨の健康の啓発活動。セミナーを7年間で26回開く。北は北海道から、西は島根まで。セミナーの参加者約7、000人、骨密度測定者約3、000人。何らかの役割を果たせたと思っている。

この活動に並行して始めたのがNPO法人科学映像館の前身。2004年大型動画の配信をはじめる(You Tubeと同じ年)。2007年からNPO法人科学映像館を支える会として本格的な活動をはじめる(日本ではニコニコ動画が始まる)。

無謀なことを始めたものである。1098年小林米作氏と骨の科学映画を撮影し、映像の凄さに圧倒される。どうしても多くの方に見てもらおう、生かしてもらいたいとの思いである。配信中の映画が約600作品となり、200万回再生に近づいている。非営利で小生がこの面に暗かったことが幸いしたと思う。ITの作業以外に、著作権の問題もあり、これまでの活動には幾多の壁があり、大変な道のりであった。それだけに楽しめたのかもしれない。

配信映画が脚光を浴びたのは、2011年東日本大震災後の原発事故。福島原子力発電所の建設記録「黎明」と「福島の原子力」である。日本のメデイアでも頻繁に活用される。この映画はアメリカ、フランス、ドイツとイギリスで製作されたドキュメンタリでも使用される。

ウェブでの映像アーカイブには二つの意義、即時制と通時制である(松浦信也のL/D 2つの映像アーカイブス)。我々の活動はあとの通時制に当てはまる。貴重なアナログ映画を一作品でも発掘,デジタル化してウェブ配信し、共有化を図りたい。

昨年から、これらの作品を国立国会図書館に納品し、館内閲覧の道もついた。これを切っ掛けに国を挙げての作品の保管へと願っている。最近の報道では、文科省もそれらしいことを検討中とか。期待したい。
by rijityoo | 2013-05-20 07:12 | 活動予定(395 ) | Comments(0)