2013年 06月 08日
松尾芭蕉が奥の細道で「「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」と呼んだ山寺
制作:東京シネマ新社 企画:日本ビクター
1998年 カラー 8分26秒
山寺の名で親しまれている宝珠山立石寺は、慈覚大師によって開かれた比叡山延暦寺の別院で、東北の霊場として厚い信仰を集めている。
山門をくぐると、1100余段の石段が奥の院如法堂まで続き、まわりは杉や松などでうっそうたる林だ。途中、姥堂を過ぎると蝉塚に着く。
今から約300年前、俳聖松尾芭蕉がこの山寺を訪れ、その荘厳な景観美に感銘を受けて、
「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」と詠み、『奥の細道』の名句としてこれまで伝えられている。
今でも、梅雨が明け暑い夏を迎えると、その「山寺の蝉の声」は、山寺の山中に響きわたっている。