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腔腸動物の生態を描いた「マリン・フラワーズ」

マリン・フラワーズ-腔腸動物の生活圏-
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作品概要

製作・企画:パナソニック映像、大広、東京シネマ新社
1975年 カラー 40分

マリン・フラワーズは、現在は刺胞動物と呼ばれるクラゲ、サンゴ、イソギンチャクなど腔腸動物の世界を紹介するもので、1975年に沖縄国際海洋博覧会で、3面マルチスクリーン版として海洋博ホールで公開された。

1966年に東京シネマが直面した経営破綻にもめげず、プロデューサー岡田桑三は会社創立以前から暖めていた企画構想を一部ではあれ、遂に実現した。その晩年期における最も重要な作品であると同時にこの作品をもって、後継会社である東京シネマ新社は出発したのであった。

1973年の制作スタートから海洋博以外での公開形態が綿密に検討され、海洋博用3面マルチ版22分、1面ポピュラーサイエンス版31分が、35mm版と16mm版で用意された。学術研究教育用セグメントフィルム数本がまず制作された。

そしておよそ20年を経て、1994年にハイビジョン試験放送用として40分版が、35mmカラーネガ原版から若干の未使用ネガも加えられて、ハリウッドに世界で初めて設置された、シンテル社のハイビジョン対応テレシネスキャナー初号機によってハイビジョン化された。このリメイクにあたって、音楽やナレーションなどは大きく変更された。
by rijityoo | 2013-10-30 06:27 | Comments(0)