2013年 11月 17日
昨日の福井市で開かれた講演会

飛行機からも頭に雪を被った富士山もくっきりと。稀に見る好天気の行楽日和。しかも多彩なエベンと競合しており、参観者の出足が心配。ところが予定の1時半には、関係者以外に41名の方が参加。子供科学博を開催中でご多忙の福井県児童科学館奥山義一館長も来ていただく。

予定の1時半にふくい科学学園横井貞弘理事の司会で講演会が始まり、4人の演者がそれぞれの立場から,貴重な資料と体験談を交えてお話される。
まず立命館大学映像館学部の富田美香教授は基調講演として日本における科学映画の歴史を、科学映画の原点とも言える中谷宇吉郎の「雪の結晶」、十字屋時代「カエルの話」など示されながら、明解に話された。
次いでふくい科学学園理事長の香川喜一郎福井大学名誉教授は、数年前から始められた理科実験授業をサマライズされる。最近は老人をも巻き込み、それぞれの映像に関連した理科実験教室を。ここでは貴重な映像資料が世代間を超えた橋渡しの役割を果たしているようである。さらに先生が実験教室のために開発された実験モデルは、最近特許も取られたとのこと。
ここで香川婦人の手作りのケーキによるテータイム、しかし演者との熱い論議が。
東京光音の松本一正所長は、デジタル化をこれまで手がけたフィルム、レコード、テープの例を示されながら話される。貴重な資料をデジタル復元して生かして欲しいと力説される。松本氏以外の若者は営利を超えて貴重な資料の保存に取りくでいる。科学映像館の配信資料は彼らの手によって蘇っているのである。
松本氏の仕事が来る21日NHKで下記の予定放映されます。是非ご覧下さい。
NHK BS プレミアム
「感涙! よみがえりマイスター」
21日(木)22時~23時(1時間)
最後に立った小生は貴重な映像を発掘・収集し、無料でウェブ配信する、映像のアーカイブ化について、横たわる問題点などを示しながら話す。

ここで30代の参加者から以下のアンケートを。
「映像の力というのは強いと思いました。古い映像は、とてもダイナミックで、構成も音響もドラマティックで、
とてもひきこまれました。現代のCG多用の映像も分かりやすいのですが、迫力が全然ちがうと思いました。
先人の方々のものすごい苦労・努力・しんぼう強さ・プロ意識を感じました」
なお講演会は福井新聞で紹介された。香川教室から育った一少年、4時間頑張り、記者のインタービユウにも堂々と対応。
