2013年 12月 29日
平成25年下半期の活動報告
ここに本年下半期の活動を紹介させていただきます。来年も、私どもの本来の目的である貴重な科学映画を守って、活かすために頑張りたいと思っていますので、皆様よろしくお願いします。
平成25年下半期の活度実積
1.発掘・収集しデジタ化復元した作品数
配信作品数:65作品
創設以来の総配信作品数:647
未配信作品数:22作品
交渉中作品:約30作品
2.配信映画の再生回数
再生回数:638、172回
創設以来の再生回数:2、503、815回
創設以来の再生回数の推移は以下の通りです。
3.平成25年度日本郵便の年賀寄付金の助成事業
この助成金は「ふくい科学学園」(理事長福井大学名誉教授香川喜一郎先生)との共同申請によるものであり、徳島県美馬市元中学校長国見武雄氏の支援を受けています。以下は現在までの活動実績です。
(1)30作品を収集、デジタル化して国見武雄氏による教材としての説明文を添付
(2)映像とコラボレートした理科実験事業をふくい科学学園との共催により10
回行いました(年度内にあと2回行う予定)。
第10回の事業を春山公民館(福井市)の概要
<映画> 「マリン・スノー ---石油の期限---」
<実験>「タンポポの毛に作る 人工雪」
<時間>午後1:30~午後3:30
<参加者>
児童:35名
大人:7名(児童の親)
高齢者:6名
ふくい科学学園:6名
合計:54名
ふくい科学学園理事長香川喜一郎先生のコメント
映画「マリン・スノー」は低学年の児童には難しい内容ですが、映像が美しく
楽しんでくれたと思います。児童の親は素晴らしい映画だと感動していました。
低学年児童が多く実験は大変でしたが、3グループでは美しい雪の結晶ができ
まずまずの成果でした。子どもたちはアイスキャンディー作りもでき大喜びでした。
(3)<講演会: 「昭和の科学映像と現代的活用」>ふくい科学学園との共催
日時:11月16日13:30~16:00
場所:福井市アッサム7階
プログラム
a「映画史から見た科学映画」冨田美香(立命館大学映像学部教授)
b「科学映画を用いる世代間交流」香川喜一郎(ふくい科学学園理事長)
c「よりよい映画をのこすために」松本一正(東京光音事業所長)
d「科学映像館設立への想い」久米川正好
41名が参加、活発な討論を行い、幕を閉じました。
越前海岸の民宿で解禁直後のタラバガニを満喫、翌17日福井市の越前竹人形の里と石川県加賀市の中谷宇吉朗先生の「雪の科学館」を訪問し、それぞれの理事長と館長にお会いし資料を依頼してきました。
講演会と理科実験事業のDVDを作成中
4.国立国会図書館へ映像を納品
平成24年度から始まった科学映像館配信作品の納品は、今年度も7月、9月、11月の3回、計156作品の納品を行いました。各作品のDVDとともに作品のメタデータを納品。納品された映像は図書館のサーバーに格納され、全国4箇所の国立国会図書館で館内閲覧できる予定であります。また収めたメタデータは図書館外からデーターベースの検索が可能となります。映像の資料が少なく、製作会社、作品によってまちまちであり、図書館担当者に大変迷惑をかけています。
5.ウェブサイトの改造
ウェブサイトを5年ぶりに全面改造、爽やかで見やすくしました。新たにタイトル検索を加えて作品を見つけやすくするとともに、作品概要を映像、製作者のパンフレットをもとに精査、修正、加筆して精度を高めました。
6.その他の活動
(1)「シニアアドさいたま」主催の会合で11月28日大宮で講演。参加者19名
(2)12月21日記録映像の活用について語るつどいで講演
主催:NPO産業技術資料保存調査会 http://www.jshit.org/icosit.htm/
大阪産業労働資料館・エルライブラリー http://shaunkyo.jp/
後援:日本産業技術史学会
幹事団体:NPO産業技術資料保存調査会
日時:2013年12月21日(土)、13:00から16:00
場所:大阪工業大学うめきたナレッジセンター
下半期3回講演の機会がありましたが、映像アーカイブに関するご意見、新たな映像の発掘情報も得られ、大変意義あるものでした。時間の許す限り、参加しようと考えています。
(3)来室者 堀尾武氏神戸大学名誉教授:科学技術史研究会の件
竹内環氏:ウェブサイト改造について打ち合わせ
山家激氏:シニアアドの講演に関する打ち合わせ
末吉真也氏シネマ沖縄代表:沖縄映画の共同配信に関する打ち合わせ
杉田智弘氏:PCの調整作業
埼玉大学学生:卒研に配信映像を使用のため取材
7.メイデイアによる紹介
福井新聞 2013/07/21 「驚き通し科学へ感心 NPOが理科事業 三國南小摩擦テーマに実験」
朝日新聞福井県版 2013/11/15 科学映画で「発見」明日、アオッサで
福井新聞 2013/11/17 戦後の科学映像活用―保存大切
東海新聞 2013/12/07 昔の映像が問いかけるもの―陸前高田駅が開業80周年
8.貴重な科学映画を復元しデジタル化するための基金の募集
2012年10月に基金のお願いをはじめました。お蔭さまで多くの方のご賛同をえて多くのご寄付いただきました。これらの基金を有効に活用したいと考えています。
寄付金の会計報告
繰越金 9、000円
寄付金額(13年4月~12月) 847、000円
4作品のデジタル化の費用 205、000円
残額 651、000円
この基金によりシネマ沖縄の4作品をデジタル化する予定で、現在作業中です。
以上の詳細はブログ「久米さん科学映像便り」の「御寄付のお礼と御報告」http://rijityoo.exblog.jp/i21/をご覧下さい。
本年は本当に多くの方にお世話になりました。心からお礼申し上げます。