2014年 01月 31日
越前和紙を描いたDVD-R「紙の岡本」が届く
このDVD-Rは1950年頃に製作された16mmをネガテレシネによりデジタル化したものである。
企画・制作:岡本村(現越前市)
製作:北陸広報社
1950年 白黒 13分
テレシネ作業:福井映画祭実行委員会
企画:越前和紙の里 紙の文化博物館
現在関係者と配信の許諾について交渉をお願いしているが、DVD-Rを市販中でもあり、皆様にお見せできないのは残念である。
参考資料
越前和紙の歴史
今から1500年ほど前、継体天皇が越前におられ男大迹皇子と呼ばれていた頃、この村里の岡太川の上流に美しい姫が現れて「この地は清らかな水に恵まれているから紙漉きをして生計を立てよ」と、ねんごろに紙漉きの技を里人に教えたという。
この教えを受けた人々は、この姫を「川上御前」とあがめ奉り岡太神社を建ててお祀りし、その教えに背くことなく紙漉きの技を伝えて今に至っています。
伝説が示すように越前和紙は、日本に紙が伝えられた4~5世紀ごろには既にすぐれた紙を漉いていたことが正倉院の古文書にも示されており、最初は写経用紙を漉いていたようで、そののち公家武士階級が紙を大量に使いだすと紙漉きの技術、生産量も向上し、「越前奉書」など最高品質を誇る紙の産地として、幕府、領主の保護を受けて発展してきました。
明治新政府の「太政官金札用紙」が漉かれたのもこの地です。
さらには横山大観はじめ多くの芸術家などの強い支持を得て全国に越前和紙の名は知られています。
そのような長い歴史と伝統の中に育まれた越前和紙の郷では、品質、種類、量ともに日本一の和紙産地として生産が続けられています