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配信映画の収集から配信まで

科学映像館の映画配信は貴重な映画と資料の収集に始まる。次いで著作権を持っている製作会社(時により企画会社)の配信許諾交渉した後、契約書の交換。次いでフィルム、テープとVHSなど原素材を入手する。

その後、デジタル復元作業について東京光音と打ち合わせを行い(時には試写に立ち会う)、素材の保管状態と作品の内容を元にSDまたHDを決定する。そして盗作防止のために、映像に製作会社と科学映像館名を添付する。時により助成金名などを作品の冒頭に添付し、関係者に謝意を表する。

これらの資料をサーバーの管理者である、みの電子産業に東京光音から直送してもらい、経費、時間と管理の簡素化を図っている。国立国会図書館等へのDVDを提供するために、ロゴなど無添付のマスターDVDの保管を東京光音にお願いしている。

その後、みの電子産業から配信のためのエンコード終了後、URLが当事務所の転送される。そこで映像などから得た資料を中心に各映画のメタデータを添付しブログにより配信する。筆者はこれをブログのカテゴリでは仮配信として登録している。ウェブサイトの配信は、原則として毎週木曜日の午前10時に行っている。

一方、作品提供者にはデジタル化した資料と原素材を変換して配信までの一連の作業が終わる。

最近は科学映像館も少しは評価され、賛同者から映画の提供が多くなり、仮配信と交渉中の映画を含めて30品を超えており、少しはゆとりもできてきた。しかし、最初の2、3年は来週の配信映画にも事欠き、自転車操業のこともあった。

昨年のウェブサイト改造と国立国会図書館の公表以来、再生回数は15万回/月となり、個人の視聴以外、教育,企業など研修にも活用されており、映像アーカイブとしての評価を得て来ている。

科学映像館が貴重な作品を、皆様に提供できるよう、皆様のご協力をお願いしたい。

by rijityoo | 2014-02-25 17:11 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)