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平成25年度年賀寄附金理科実験のテキスト「ゲームより楽しい理科実験の世界」を公開

平成25年度年賀寄附金の助成を受けて「ふくい科学学園」が理科実験を12回開き、234名の児童が参加して大きな反響を呼びました。日頃、学校の事業では得られない、実験を通して自然の不思議と素晴らしさに触れ、実験を繰り返して小さな発見をします。そしてこの体験は彼らの今後の大きな宝物になると思います。この内容は福井新聞と朝日新聞福井県版でも紹介されました。

その理科実験で使用した香川喜一郎先生が、今回のために用意されたテキスト「ゲームより楽しい理科実験の世界」がふくい科学学園のホームページで公開されましたのでお知らせします。下記アドレスでご覧になれます。
http://w01.tp1.jp/~a290031731/CyberLink/newpage1.html

香川先生は理科実験について以下のように述べられています。ご参考まで。




     「ゲームより楽しい理科実験の世界」

            
            <はじめに>

“実験がゲームよりうんと面白い”と言っても、それほんと?と思う人がたくさんいるでしょう。身の回りのありふれた現象でさえも、実験を通して自然の不思議、自然の素晴らしさに触れることができます。何度も何度も実験をくりかえすことで、小さな発見があります。この発見の喜びは高度な心の喜びであり、ゲームを通して得られる喜びとは比べ物になりません。

現在、子どもたちの“理科離れ”がしばしば言われていますが、子どもたちに本当に実験の面白さを体験させることができれば、理科離れは起こらないと思います。そのような動機から、本年度、
NPO
科学映像館を支える会とともに、理科教育推進のためのプログラムを全12回実施しました。そこでは、科学映画と実験を組み合わせて、子どもたちに実験の楽しさ、科学の素晴らしさを体験することを狙いました。また、それぞれの会に、地区の大人や高齢者が加わり、一緒に実験することで世代間交流を促進することを目的にしました。


使用した実験プログラムは、新たに開発した物で、内容は「運動の科学」と「人工雪生成」に関するものです。高校・大学で「力学」と呼ばれている運動の科学は、自然科学を学ぶ上で最も基礎となるものです。ところが、運動の法則においては、自然界に摩擦があるために、その法則をそのまま目で見ることはできず、そのために、理科嫌い、物理嫌いが起こっていると言っても過言ではありません。

しかし、今回のプログラムでは、我々が最近開発した“微小ビーズを用いる摩擦の無い装置”を使用し、誰でも実験で体験し、楽しみ、納得しながら学べる形になっています。一方、雪の結晶は自然の美の象徴であり、「雪の結晶を子どもたちに見せたい」との思いから人工雪生成実験を取り入れました。身のまわりのありふれた“かき氷と塩”を混ぜることで人工雪生成に適した温度が得られることは大変不思議な事です。


今回の事業で使用した全12回のテキストをまとめて製本の形にすることができたのは、ひとえに
NPO
科学映像館を支える会理事長の久米川正好先生のご尽力であり、心から感謝いたします。この本をきっかけに、今回紹介するような実験が、学校の授業や公民館などのイベントで広く取り入れられて行くことを切に望んでいます。

 

                              平成26年3月5日

   
                          ふくい科学学園理事長 香川 喜一郎



なお理科実験は下記動画でもご覧になれます。
http://www.youtube.com/watch?v=70G4qo79lO4&list=UUemRkHqzjN0IgMCiJlC_Ckg

by rijityoo | 2014-03-24 22:57 | 年賀寄付金(36) | Comments(0)