2014年 12月 03日
先行配信「さよなら広尾線 夢をありがとう」
さよなら広尾線 夢をありがとう
製作:北海道影像記録
カラー 44分45秒
十勝地方の中心都市帯広と大平洋岸の町広尾を結んでいた広尾線は、1922年に公布された鉄道敷設法にある「胆振国苫小牧ヨリ鵡川、日高国浦河、十勝国広尾ヲ経テ帯広ニ至ル鉄道」の一部として1927年に着工され、まず帯広から中札内までが開通した。残りの区間は1932年までに順次開通している。
住民の足として、またじゃがいもや豆といった農産物の輸送に活躍したが、それらは次第に自動車利用へと移行していった。この利用減少に対し、1970年代半ばから「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズとともに愛国・幸福間の乗車券が爆発的なブームとなり、多くの観光客も訪れるようになる。その勢いは廃止が話題にのぼるようになっても衰えることはなかった。
その結果売り上げにも少なからず貢献したが、それも及ばず、1987年、約60年の歴史に終止符が打たれた。計画では苫小牧と帯広を結ぶ路線と発展するはずだったが、様似までは日高線として1937年までに開通していたものの、残された部分がつながることはついになかった。」