2016年 06月 03日
ビスホスホネート系の薬剤の副作用としての骨組織の壊死は外耳道骨にも
「遠藤浩良です。
ビスホスホネート系の薬剤の副作用としての骨組織の壊死は、顎骨に限らないのですね。この度、外耳道の骨の壊死が重大な副作用として、添付文書の「使用上の注意」に追記するように、厚労省が改定指示を発出しました。
にビス剤の重大副作用に外耳道骨壊死 厚生労働省が使用上の注意に改訂指示
医薬品医療機器総合機構2016年6月1日 (水)配信
厚生労働省は5月31日、ビスホスホネート系薬剤の使用上の注意に対し、重大な副作用の項に「外耳道骨壊死」の追記などを求める改訂指示を発した。
直近3年度の国内副作用症例としての関連症例は報告されていないが、欧州で同薬の添付文書に外耳道骨壊死を追記した措置を受け、専門委員の意見も踏まえた調査の結果、改訂が適切と判断した。
改訂指示があったのは、「エチドロン酸二ナトリウム」(商品名:ダイドロネル錠200)、「パミドロン酸二ナトリウム水和物」(同アレディア点滴静注用 15mg、30mg他)、「アレンドロン酸ナトリウム水和物」(テイロック注射液 5mg、10mg、ボナロン錠 5mg、35mg、同経口ゼリー35mg、同点滴静注バッグ 900μg、フォサマック錠 5、同錠35mg他)、「リセドロン酸ナトリウム水和物」(アクトネル錠 2.5mg、17.5mg、75mg、ベネット錠 2.5mg、 17.5mg、75mg他)、「ゾレドロン酸水和物」(ゾメタ点滴静注4mg/5mL、4mg/100mL他)、 「ミノドロン酸水和物」(ボノテオ錠 1mg、50mg、リカルボン錠 1mg、50mg)、「イバンドロン酸ナトリウム水和物」(ボンビバ静注 1mg シリンジ、同錠100mg)の7成分。
重要な副作用ならびに重要な基本的注意の項に外耳道骨壊死に関する情報が追加される。
関連リンク
•ビスホスホネート系薬剤の「使用上の注意」の改訂について」