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久米さんの科学映像便り

配信までにはこんな問題も。

科学映像館は貴重な映像を発掘、著作権者(製作会社)の許諾を得てデジタル化・保管とウェブで無料配信している。しかし、その著作権処理はいろんな障害があって一筋縄でいかない。著作権法では、映画は他の著作物等と異なり、多くの方が製作に関与している総合芸術のため(製作時の企画者と製作会社との契約条項にもよる)、著作権は製作会社に帰属するとされている。しかし、ここに色んな問題があり、作品により、会社により、複雑でその処理には半年いや2,3年を要することも多い。

記録映画は製作会社の自主製作はまれであり、ほとんどが企画会社の注文によって製作されている。科学映像館で配信中の800作品の内、自主製作は2,3にすぎない。ここで配信の許諾を得る場合、何がネックになっているか。作品がみつかり、著作権者の製作会社と交渉するも、ほとんどが我々の条件では拒否されることが多い。また法外な著作権料を請求されるとことある。最近の例では10秒10万円と。

ついで製作会社は承諾するが、企画者の許可が次の問題となる。企画会社によっては、倒産した会社、責任者の不在等で話は前に進まない。これらをクリアーして配信が許諾されるのはきわめて少ない。音楽のように映像の著作権が整備されていれば、著作権者も守られ、また作品が死蔵化することも少ないのでは。
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この写真は道路公団が企画し、日映新社が製作した作品「名神高速道路」のカットである。日本で初めての高速道の建設記録であり、1時間にも及ぶ貴重な作品。企画した道路公団の許諾を得るも、制作会社・・、至極、残念。
by rijityoo | 2016-06-12 11:34 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)

今なぜ、科学映像館か? その舞台裏を語ります。