2016年 09月 15日
デジタル復元後もフィルム素材は保管を
東京の一日
子供の四季
今回当館で企業委託した作品で、映像に大きな差が出た実例をお示したい。作品管理上の問題で「子供の四季」は東京光音、「東京の一日」はある企業でデジタル復元。同一作品ではないが、制作は古賀プロダクシオン、35mmネガからSDのデジタル化。「東京の一日」の映像はご覧のように鮮明でなく、ちらちらとパラごみが見られる。
デジタル化も企業の技術差があり、さらにデジタルフォーマットも発展途上中である。したがって、貴重な作品は源素材を捨てないで保管してほしい。また貴重な素材の保管は著作権者の責務でもある。フィルム中の情報量は4Kと言えどもすべてを取り出しているとは言えない。