2017年 08月 13日
「一世の素顔」に寄せられたメッセージから
国見武男氏
祖国を離れて6000マイルアメリカは 天国ほど遠かった。1868年 明治元年 100人余りの日本人が アメリカ移民第1号として、ハワイに向かった。
以来110年たった現在 400000人以上の日系人がアメリカ本土に住んでいる。
お金は いつでも足らない。 ほれでも親からもらいましょうということは考えなかった。
アメリカに住んでいることをちっとも後悔していません。とかの言葉が 語る人の中に飛び出してくる。
また、記録映像の中に「娘身売りの相談は 当相談所へ 伊佐澤村相談所」など
当時の 厳しい生活状況も感じさせられる・
村一番の金持ちにならなんだら、故郷には戻らんぞ
写真結婚など 当時の記録写真とともに 心意気を感じ取れる、
歴史を感じ、今ある自分に照らし合わせ、心に響く作品です。
伊藤公博氏
「1世の素顔」素晴らしい作品だと思います。国家間の戦争が外国で築いた個人の努力を台無しにすることの無常は、私も旧満州からの引揚者としての私の背中に見て育ちました。父と共に見たい作品です。ありがとうございました。
久米川正好
今はなき一世は私たちよりひと世代古い方の証言、重みがあり、貴重。次世代に送りと届けることが大切ですね。実はこのビデオテープは保管が悪くてリメイクが大変であったようです。東京光音のデジタル復元にかける気持ちでやっとここまでリメイクを。お暇なとき、是非ご覧ください。
梅林氏
「一世の素顔」作品を拝見しました。薄くぼけた映像に色が付くと、こんなにも大きな感動が得られるのかと感動しました。復元前の映像に比べ深く映像の意味が感じられました。
日本人とは何か。日本人の感じ方、物のとらえ方、事象への対処の仕方。古から引き継がれてきた、日本人の持っている構造が鮮やかに表現されました。
今後、20年、30年先あるいは100年先の人々がこの映像証言を見た時、日本人の根源的な部分を想い出すと思います。NPO法人科学映像館の役割・意義の重要性を改めて理解できました。ありがとうございました。
長妻氏
冒頭に、貴重な映像に巡りあえた感謝を久米川先生と完成させていただいたstaffの皆様に敬意を表します❗当事者自身の肉声で当時の生活や貧困を語ってくれていました❗しかも偏見と差別、矛盾を呑み込んで運命を切り開いた其々の方々の本心が何とも言えない。
日本人の鏡のような人達でした。
運命を受け入れ矛盾を呑み込み、日本人への差別と偏見。努力を無にする戦争の理不尽。国策の間に巻き込まれ忠誠を求められ、戦線地もそれによって、、、。家族をも引き裂かれなお、日本への恩とアメリカへの感謝を述べる一世の方々の日本人らしさに涙が出ました。
それにしても、女性の皆さんのたくましさ❗
忍耐の連続、苦労と生活苦を乗り越え、頑張り通した不屈の母性には頭が上がりません。子供には苦労をさせまいと懸命に家族を支え、どん底を這い上がっていました。夫を支える内助は当に日本の母。日本人以上の日本人ですね❗...
此の時代に移民でアメリカに渡った一人一人に焦点を当て、人々の生の声を映像に残し、今に再現された事は素晴らしいの一言に尽きます❗偉大な労作ですね。本当にありがとうございました。
淡々と語る。時に笑顔で、涙で、言葉も飾ることなく平常心のように語られるのが何とも言えない。編集者の真実に迫る努力を讃えたいと思います。
みなさま大変にご苦労さまでした。ありがとうございました。