2019年 05月 06日
5月9日公開予定作品「日本のゆり」
製作:東京文映 企画:協和銀行
1970年 カラー 29分
日本の国花は桜です。また日本の代表的な花と言えば菊と答えるのが普通です。しかし、桜や菊よりもっと古くから、日本人に愛され、親しまれてきた花は“ユリ”だったのです。
この映画は、日本産の代表的なユリの種類と自生地を紹介しながら、ユリが日本人の生活とどう結びついてきたかー現代から万葉、古事記の世界に及ぶユリの文化史をまたとめた作品です。
監修
清水基夫
林屋弥重
協力
東京国立博物館
国立国会図書館
宮内庁楽部
宮内庁正倉院事務所
柴山はにわ博物館
大神神社(奈良県)
率川神社(奈良市)
神奈川県立大船フラワーセンターほか
スタッフ
製作:土屋祥吾
脚本/監督:米内義人
撮影:山本博司/豊岡定男
作曲:菊池俊輔
解説:城 達也
補足
ユリの語源は、「ユル」(ゆれる)からきたものという説があり、漢字の「百合」という字が使われるようになったのは、奈良時代からの様です。日本書紀には百合花という文字がみられます。
この映画に出てくるユリ
ユリ科ユリ属に分類される四つの亜属のみであります。
テッポウユリ亜属:筒形で横向きの花を付ける。テッポウユリ・ウケユリ・タモトユリは純白
ヤマユリ亜属:ロート状の花が横向きに。ヤマユリは地域によって少しずつ異なり、ヨシノユリ・エイザンユリ・ホウライジュユリなど地名を付けて呼ばれる。
スカシユリ亜属:盃のような花が上向きにつく。ヒメユリハは濃赤色。
カノコユリ亜属:鐘状の花が下向きにつく。
ユリと日本芸術:この映画には優れた文化財が収録されている。
古事記とユリ、ユリ祭りなど。