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野口幹夫氏の三水会報告を紹介

野口氏の報告は従来の古墳の発掘ではなく、DNA解析を元に日本人の起源を明らかにし、縄文精神、弥生精神と大和精神の特徴とこれらの混合から生まれた原日本精神の誕生、さらに今後われわれ日本人の役割についてまで論じた壮大の論文である。野口氏は現役時代はブランカンの開発を手掛けた理系の方、ここまで打ち込まれているのは・・・。
ちなみに野口様のご子息は宇宙飛行士である。

野口幹夫 氏プロフィール
1935年生
大阪大学工学部卒業
東芝本社総合企画部長を得て
㈱トプコン常務、監査役
三水会は設立時1979年からの会員 

2月、5月2編の貴重は論文を発表されましたのでご紹介します。2月の三水会では、「日本原記続編 縄文弥生からヤマトへ~邪馬台国から古事記神話との接続~」を。

http://kozu5.my.coocan.jp/jyomonYayoiToYamato.pdf

5月の例会では、その続編として「日本的風土の形成論」を発表されれました。

http://kozu5.my.coocan.jp/JapanSpirit.pdf


その内容について野口氏から以下のメールいただきました。ごお紹介しておきます。

「遺伝子解析という人類史の解明に新しいツールが生まれたため、今まで考古学的発掘と中国の歴史書しか手掛かりがなく、謎のまま残されていた古代史、特に邪馬台国や大和朝廷の成立についての、新たな科学的推論を立てることができました。それは驚くべきことに1960年代に提唱されながら、闇に葬られていた江上波夫教授の北方騎馬民族征服説が、違った角度つまり遺伝子解析の観点から立証できたのでした。


ただし征服というニュアンスではなく、平和的で共同作業的なプロセスで日本は統一されたという仮説が成立しました、つまり縄文・弥生・天孫族の3層の平和裏の積み重なりが独自の日本の源思想を成立させたのです。その3層のユニークさを詳しく吟味しました。見事に今の我々の身近に確認できます。


その後2000年近い歴史的試練を経て、今の日本の精神を形成していることを解き明かしました。それは世界的にもユニークですが、深刻な問題をはらんでおり、地球規模の危機の前にその脱皮がもとめられていることも述べました。

我々老人問題の解決にも関係深いものとして提言しました。

この二つを合わせてお読みいただければ、これらが単なる空想的仮説ではないとご理解いただければ幸いです。」


遺伝子解析の結果、野口氏は縄文系、奥様は弥生系とか?



by rijityoo | 2019-05-17 10:22 |  三水会 便り(5) | Comments(0)