第一回の再配信作品は「68の車輪」か

4月16日の再配信作品は、やはり「６８の車輪」。当館が開設した2007年11月2日配信、この作品が想定外のことを！。5月1日「生命誕生」を始めて公開したが、約6か月生みの苦しみがあり、再生回数が一向に伸びず、折れそうになった頃のこと。

ところが、11月2日午後4時半ころ、許可された最後の作品68の車輪を配信。事務所から帰り、夕食後、PCのログ解析を。なんと1時間数百件のアクセス。何事が？

土、日も再生回数は衰えず、月曜日、映像管理者からの電話の結果、2チャネルを介して、車野郎に広がりを。「5回見たとか、心臓がパクパクとか」過激な書き込みが。これまで6か月間の再生回数をわずか3日でカバー。これ以来、当館も100倍高いアクセス数の世界に。これこそ本当のドキュメンタリ―作品。またこれがなければ、当館も閉鎖していたかも。

後ほどカメラマンによると、撮影には脚本もなく、事前の打ち合わせも全くなく、長さ４８ｍのシュナーベル式トレーラーを時速１０ｋの速度で道なき道、橋なき道を野田市内を7日かけての280トンのトランスの運搬記録である。カメラマン春日友喜氏も2年前に亡くなられた。彼が最後の残した言葉「トレーラー運転手さんに一度お会いして撮影時の無礼を誤りたかった」と。カメラマンと運転手の葛藤から生まれた名作である。春日友喜氏68の車輪の撮影