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「振動の世界」等の名作を残された脚本家の米内義人氏がご逝去

教育・作業・科学映画の分野で脚本・監督を手がけられた米内義人さんが84歳で亡くなられた。私たち「科学映像館」でも米内義人さんの17作品を配信している。そのうち「振動の世界」と「日本充血吸虫」関係映画は、私には記憶に残る作品である。ご冥福をお祈りする。

後日、ご子息米内雅人様から、義人氏がお書きになった「映画と私」が届き、それを読むと、彼の映画熱は中学一年の時に点火されたようで、「読書に濫読があるように、私は映画を見まくった。高校生になってからは、将来は映画をやるんだと決めて、映画にのめり込んだ。映画代に事欠いて昼飯代を流用し、それでも足りないので、映画館に頼み込んで看板絵を描かせてもらった。それで町の映画館の出入りが自由になった」。とあり、彼の映画製作の原点を垣間見ることができた。

神鋼電機の広報時代、今も残る科学映画の名作『振動の世界』、『水と農業』の企画者とシナリオ・ライター、監督という立場で知り合った,田谷氏は「爾来45年、映画を語りあえる数少ない友人として交際を続けてきた。しかしトシには勝てなかったようで、春先の便りでは“盛り場へ出かけて映画見物などは夢のまた夢、専らDVDやテレビ放映の映画を見るだけの生活”とあった。しかし同封されていた「この一年で見た映画のリスト 題名と私の評価」には289本の作品名と評点が記されているから、映画好きといっても尋常ではない。根っからの映画人であった。」 アナログ時代の映画制作者が。またひとり旅立たれた。


先日神鋼電機で企画を担当されされていた、田谷氏がフィルを探していただいたが、どこにもフィルムのみならず、テープすら見つからなかったと、悲しい電話。フィルム作品が、みなしごになっている今日、一作でも保管・共有化することは、私たちの責務である。



当館が配信している米内義人氏作品


by rijityoo | 2020-06-24 22:39 | 活動の蔵(1、208) | Comments(0)