2020年 07月 15日
先行配信のお知らせ「動物映像大百科 第4巻 鳥類 A面1」
動物映像大百科 第4巻 鳥類 A面1
製作:東京シネマ新社・パイオニアLDC 企画:パイオニアLDC
原作:1987年 ウェブ公開用再編集:2020年 カラー 11分
動物映像大百科は、1987年にパイオニアから発売されたレーザーディスク8枚と200ページ以上の充実した解説本で構成されている。収録された動物種は、哺乳類から単細胞の原生生物まで、700種以上をカバーしている。
監修
日高敏隆
スタッフ
構成・編集:岡田一男
ナレーション:石坂浩二
登場動物種 鳥類1
1 ダチョウ OSTRICH
2 レア COMMON RHEA
3 エミユー EMU
4 オオヒクイドリ DOUBLE-WATTLED
5 タテジマキーウィ BROWN KIWI
6 オオシギダチョウ GREAT TINAMOU
7 エンペラペンギン EMPEROR PENGUIN
8 アデリーペンギン ADELIE PENGUIN
9 キングペンギン KING PENGUIN
10 イワトペンギン ROCKHOPPER PENGUIN
11 ロイヤルペンギン ROIAL PENGUIN
12 コビトペンギン LITTLE BLUE PENGUIN
13 マゼランペンギン MAGELLANIC PENGUIN
14 ガラパゴラスペンギン GALAPAGOS PENGUIN
15 シロアホウドリ ROYAL ALBATROSS
16 ガラパゴスアホウドリ WAVED ALBATROSS
17 コシジロウウミツバメ LEACH’S STORM PETREL
18 ガラパゴスウミツバメ WEDGE-RUMPED STORM PETREL
補足
レーザーディスク版「動物映像大百科」は、1987年に全8巻+解説本が、バラ売りを基本としてパイオニアから、主にレコード店やレーザーディスク販売店を通じて販売された。バラ売りなので、各巻で差異があるが、平均各巻5000部は売れた。当時、秋葉原の大手レーザーディスク販売店では、週間売上げベストテンが公示されていたが、ある週、トム・クルーズ主演のハリウッド映画「トップ・ガン」と肩を並べたことがあり、当事者として岡田は、ちょっと誇らしい気分になった。
動物映像大百科第4、5巻は、英国エキノックス社から1985年出版の、「The Encyclopaedia of Birds」の構成展開をなぞっており、ライセンス契約で、同書の鳥の大きさと分布図を使用している。日本国内では、平凡社が、同書をベースに独自内容も加えた「動物大百科」、鳥類1、鳥類2、鳥類3を出版されている。現在も新品入手が可能だが、Amazon古書市場で格安入手できる。LD版の付属解説書は中古書市場では入手困難だが、平凡社版の入手は容易だ。ちなみにLD版付属解説書の執筆には、平凡社版動物大百科の編集部チームに個人的協力をいただいた。
NPO法人科学映像館では、1979-82年にTBSからTV放映された「楽しいどうぶつ百科」をウェブ公開しているが、「動物映像大百科」は、その5年後に、前者の蓄積に加え、英国BBC放送や、民放サバイバル・アングリア社、パートリッジ・フィルムズ社、米国、全米地理学協会、ウォルフガング・ベイヤー・プロダクションなど、英米の自然誌TV番組ストックショット・ライブラリーの活用と、当時岡田が国際編集委員として参画していた国際学術映像運動、エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ(ECフィルム)の収集成果を組み合わせている。
当時既に、日本国内では、NHKの総合波自然誌番組が定評を得、民放系ではTBS・イーストの「わくわく動物ランド」が躍進し、VTR取材で新境地を作ろうとしていた。しかしながら当時は、現在と異なり、外部プロダクション、スタッフのNHK番組への参画に大きな壁があり、NHKライブラリー映像へのアクセスも困難であった。TBS・イーストの番組制作には、岡田らも参画もしていたが、ライブラリー活用整備は未だ途上で、日本国内成果の大幅活用は思うに任せなかった。
パイオニアLDCの開発室チームが、この「動物映像大百科」制作を支えて下さったが、お世話になった彼らは1992年に一斉退社され、ヴォイジャー・ジャパンを創社された。社名の由来となった米国のヴォイジャー社は、消滅して久しいが、ヴォイジャー・ジャパンは、デジタル出版の草分けとして建在である。デジタル出版の魅力はインターネットと同様、文字・静止画・動画・音声など諸情報を単一プラットフォームに統合できることで、岡田も何時か必ずチャレンジしてみたいと思っている。(文責:岡田一男)