2007年 08月 06日
HDカムの保存は・・
ところが、HDカムは保存条件に大きく左右されることが明らかに。夏場の事務室は、35度を超えることもあり、また湿度も問題である。恒温「20度」、恒湿(50%)の設備を備えた東京光音にお願いすることにした。HDカムの使用を考えても最も妥当ではないかと。HDカムコピーの保存は、今後の検討課題である。
以上の話はプロでは当たり前のこと。しかし、プロダクションでも、ネガ原版以外の保存については、意外と鈍感らしい。ポジフィルムを始め、ビデオ、DVDの保存に気を使っている関係者は以外に少ない。版権が企画した会社に帰属している場合、 VHSなどからDVDをコピーしていることもある。出来の悪いDVDをよく見かけることがあり、科学映像館で配信中のDVDにもクレームが入る。今後、履歴の明確なDVDと交換したいと考えている。版権には権利と義務があると思う。英知を集め、多額の費用をかけた作品。関係者は作品をもっと、もっと大切に考えいただきたい。そして保管が負担の場合は、社会に還元する道のあることも。